こんにちは、KOKIです。
まずいきなり結論ですが、英語が一気に聞き取りやすくなるリスニングのコツは下の5つです。
- 日本語に訳そうとしない
- 「語順」と「意味のかたまり」を意識して聞く
- 一語一句聞き取ろうとしない
- 文の出だしを聞き逃さない
- 「聞き取れない=意味がわからない」と思い込まない
僕自身、昔はリスニングがすごく苦手でした。
もちろん単純に英語力不足だったのもあるんですが、そもそも「英語の聞き方」が間違ってたんですよね。
ですが、この「英語の聞き方」を変えるようになってから、英語がどんどん聞き取りやすくなっていきました。
今ではTOEICのリスニングが満点になり、ネイティブのPodcastとかも、楽しみながらリスニングができます。
今回はそんな自分の経験から、「英語の正しい聞き方」をリスニングのコツとして5つ、紹介します。
英語リスニングのコツ5つ【正しい聞き方】
繰り返しになりますが、英語リスニングのコツは、下の5つです。
- 日本語に訳そうとしない
- 「語順」と「意味のかたまり」を意識して聞く
- 一語一句を聞き取ろうとしない
- 文の出だしを聞き逃さない
- 「聞き取れない=意味がわからない」と思い込まない
順に、説明していきます。
1.日本語に訳そうとしない
聞いた英語を、頭の中で「日本語」に訳すのはNGです。
なぜなら、日本語に訳そうとすると「意味を考える時間」が必要になって、内容の理解が追いつかなくなるからです。
ましてや、英語と日本語は「語順」が違います。
なので正確に訳そうとすると、英文を最後まで聞き取ってから、ようやく日本語に訳すことになります。
リスニング中に英語を日本語に訳す暇はない
たとえば、下の英文をリスニングするとしましょう。
It is almost impossible to listen to English and translate it into Japanese because there is a difference in word order between Japanese and English.
このとき、聞いた英語を日本語に訳そうとすると、
脳内:It is almost impossible ⇨ それはほとんど不可能だ ⇨ to listen to English ⇨ 英語を聞くこと ⇨ ・・・
音声:It is almost impossible to listen to English and translate it into Japanese because there is a ・・・
こんな感じになります。
日本語に訳そうとちょっとでも考えたスキにも、英語は容赦なく耳に入ってくるんです。
その結果、次の英語を聞き逃して、もうなにがなんだかわからなくなります、、、。
なので、英語をリスニングするときは、頭の中で日本語に訳そうとしてはいけません。
じゃあ、どうやって内容を理解するの?
”英語のまま”意味を理解する必要があります。
英語のまま理解するっていうと難しく感じるかもしれませんが、たとえば、
- apple
- I’m Japanese.
- Do you like movies?
とかは、パッと読んだらすぐに意味がわかりますよね?まるで日本語かのように。
たぶん、頭の中で一々「日本語に訳そうと」した方は、あまりいないと思います。
こういう「英語のまま理解できる英文(単語)」を、たくさん増やしていくわけです。
そうすれば、リスニングのときに「意味を考えること」に意識を集中させなくて済むので、音さえ聞き取れれば、そのまま無意識に意味がわかるようになります。
英語を英語のまま理解するための効果的な勉強法が、「音読」です。
【注意点あり】英語音読の効果的なやり方を解説する【5ステップ】
あと、難易度は上がりますが、「シャドーイング」という勉強法もすごく効果あります。
英語シャドーイングを6ヶ月やった効果がヤバかった【やり方も解説】
2.英語の語順のまま、意味のわかるかたまりを意識して聞く
1つ前のコツで、「日本語に訳そうとしない=英語のまま理解しないといけない」と言いました。
そのときに大切なコツが、「英語の語順のまま、意味のわかるかたまりを意識して聞くこと」です。
さっきも少しお話ししましたが、英語と日本語では語順が違います。
たとえば下の英文なら、
You’ll have a good view / of the harbor / from your bedroom window.
英語の語順⇨良い景色が見れますよ / 港の / ベッドルームの窓から
日本語の語順⇨ベットルームの窓から / 港の / 良い景色が見れますよ
といった感じで、語順が逆になっていますよね?
なので、英語のまま理解するためには、まず英語の語順で、前から順番に内容を理解するクセをつける必要があります。
このときに、上の英文でスラッシュを引いてあるように、「意味のわかるかたまり」を意識すると、英語がぐっと理解しやすくなるんです。
この英文をまるまる英語のまま理解しろと言われたら難しく感じるかもですが、こうやって小さなかたまりに区切ったら、できそうな気がしませんか?
3.一語一句正確に聞き取ろうとしない
英語をリスニングするときは、すべての単語を一語一句聞き取ろうとしてはいけません。
なぜなら、英語は単語の発音が変わったり、消えてしまったりと、音の変化が激しいからです。
つまり、どんなに頑張って聞き取ろうとしても、すべての単語を音”だけ”で聞き取ることはできないんです。
英語は音の変化が激しい
たとえば、下の英語を聞いてみてください。
聞き取れましたか?実際の英文は、下のとおりです。
My friend from middle school is visiting, so we’re going to have dinner on Saturday.
この英文の、たとえば最初の「My」や「from」はかなり音が崩れてしまってますし、「is」に至ってはほとんど消えています。
「so we’re」も音が繋がってて、慣れていないと別の単語として聞き取ってしまいそうですよね。
こんな感じで、英語は音が激しく変わるんです。
そしてこういう単語は、いくら正しい発音を覚えていても、音だけで聞き取ることはできません。
なので、音に集中して一語一句完全に聞き取ろうとすると、変化した音、消えてしまった音に対応できなくなります。
その結果、英語が異常に速く聞こえたり、音が変わった単語を聞いて「え、今のなに?!」と動揺してしまい、その後の英語はなにも聞き取れなくなります、、、(昔の僕がそうでした)
英語は一語一句聞き取らなくても理解できる
実は、そもそも英語は一語一句聞き取らなくても、内容が理解できるようになっているんです。
もう一度さっきの英語を、「強く発音されている単語」だけ意識して、何回か聞いてみてください。
どうですか?下のような感じに聞こえませんでしたか?
my FRIEND from MIDDLE SCHOOL is VISITING, so we’re GOING to have DINNER on SATURDAY.
大文字の単語をハッキリ発音しつつ、さらにその中でも赤文字の部分を強調して発音していますよね。
これが英語特有の話し方でして、「リズムと強弱」があります。
そして実は、この「強調されている単語」だけしっかりと聞き取れれば、ほぼ意味がわかるようになっています。
my FRIEND from MIDDLE SCHOOL is VISITING, so we’re GOING to have DINNER on SATURDAY.
「友達」「学校の」「訪ねて来てる」「つもり」「夕食」「土曜」
大体わかりますよね?
つまり、英語をリスニングするときは、強調されている単語をだけをうまく拾いながら、音が変わっている部分は流すようにして聞くことが大切なんです。
もちろん実際のネイティブ英語はさらに音が崩れてるので、聞き取りはもっと難しいですよ。^^;
ですが、とにかく一語一句聞き取ろうとしなくてもいいと意識するだけでも、だいぶ聞きやすくなるはず。
英語の音の変化やリズムと強弱について詳しくは下の記事も参考にしてみてください。
英語の音声変化6パターンと聞き取る方法まとめ【音声具体例つき】
英語のリズムと強弱、ハンパなく大切だよという話。【練習法も紹介】
【補足】音が変化した英語は聞き取れてないの?
「一語一句聞き取れなくてもいい」と言いましたが、じゃあところどころわからないままなのかというと、そうではありません。
音の変化が激しい部分は、「文法や表現上必要な単語」であることが多いです。
なので、文法や文脈などの知識で、無意識に単語を補って聞けるようになります。
「聞き取ってる」というよりは、「わかる」感覚に近いですね。
説明が難しいんですが、強く発音されている部分を聞き取れれば、それが内容理解に繋がる。
で、それによって、結果的に音が変化している部分でどんな単語が発音されているのかが、無意識にわかるんです。
矛盾してるように聞こえるかもですが、一語一句聞き取らないようにすることで、一語一句正確にわかるようになります。
4.文の出だしを聞き逃さない
基本的に、英語は大切なことを文のはじめに言います。
たとえばさっきの文なら、
You’ll have a good view / of the harbor / from your bedroom window.
良い景色が見れる / 港の / ベッドルームの窓から
太文字の部分ですね。
これがたとえばホテルにチェックインしたときの会話だったとします。ルームキーを渡されて、
「You’ll have a good view…(良い景色が見れますよ…)」
と言われたら、「部屋からの眺めが綺麗なんだな」ってだいたい想像できますよね。
逆に、
「…from your bedroom window.(…ベッドルームの窓からね。)」
しか聞き取れなかったら、「え、窓から何?窓開けちゃダメとか…?」みたいになるかもしれません。
そんな感じで、リスニングのときは文の出だしさえしっかり聞き取れれば、最悪あとの方がよく聞き取れなくても、なんとかなることも多いんです。
もちろんどんなときも100%これが通用するわけじゃないですよ。
ですが、少なくとも出だしを聞き逃さないように意識することは、英語リスニングの大切なコツです。
5.「音が聞き取れない=意味がわからない」と思い込まない
結構あるあるだと思うんですが、「英語が聞き取れない=絶対理解できない」と無意識にでも思い込んでませんか?特に会話のときなど。
ですが、実際には英語が完璧に聞き取れなくても、意味がわかることも多いはずです。
リスニングは「音」以外の情報も活用せよ
たとえば駅で外国人観光客の方に電車の乗り方を聞かれたりとか、海外旅行先でのやりとりとか、そういった場面で英語を聞きとらないといけないときってありますよね。
こんなとき、昔の僕がそうだったんですが、英語が聞き取れないだけで思考停止してしまってたんですよね。
本当はシチュエーションとか相手の表情とか、もっと言えばジェスチャーなんかで、相手が言ってることを理解できたかもしれないのにもかかわらず。
当時の僕は、どこかで「英語が聞き取れない=意味がわからない」と思い込んでいたんだと思います。
その結果、「Sorry…」しか言えないという、、、(笑)
リスニングの本質は「内容を理解すること」
試験勉強として英語に触れていると忘れがちですが、リスニングの本質は「内容を理解すること」です。
「音を聞き取ること」ではありません。
なので、リスニングをするときは音ばかりにとらわれず、リラックスして、内容を理解することを意識してみてください。慣れてくれば、英語が聞きやすくなるはずですよ。
リスニングはコツだけじゃ上達しません【初心者がやるべき学習とは】
リスニングのコツを5つ紹介しました。
が、じゃあこういったコツを意識しながらリスニングすれば上達するのかと言いますと、残念ながらそれだけじゃ上達しません、、、。
日々のリスニングで、
- 聞き取れなかった英語を聞き取れるようにする
- 意味がわからなかった英語をわかるようにする
ことがどうしても必要です(むしろこっちの方が圧倒的に大切です)。
そして、リスニングの上達にはどうしても時間がかかります。ある程度長い期間、たくさんの英語を聞かないと、なかなか上達は実感できないかもしれません。
なので、今回紹介したコツを普段のリスニング中に意識しつつも、発音や単語を覚えたり、しっかりと英文を読めるようにしたりと、コツコツと地道な努力も大切にしてください。
続けていれば、リスニングは必ずできるようになりますので。
初心者向けのリスニング学習法については、下の記事を参考にしてみてください。
【英語リスニング】初心者向け効果的な勉強法とおすすめ教材まとめ
今回の記事を読んで、「さっそくリスニングにチャレンジしたい!」と思えた方は、オススメのリスニングアプリもまとめていますので、試しにどうぞ。
英語リスニングにおすすめのアプリを10個比較した【勉強法も紹介】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
レッスン中リスニングが全くだめなので全く答えられませんでした。そもそも考え方が間違っていたんですね。もう一度がんばってみようと思います。
コメントをありがとうございます。
リスニングは慣れるまでまったくできるようになる気がしないかもしれませんが、今回ご紹介しているコツも含め、正しい方法でコツコツ練習していけば必ず上達しますよ!
焦らずに、頑張ってください。(^^)