英語の音声変化6パターンと聞き取る方法まとめ【音声具体例つき】

リスニングが苦手なんだけど、どうやら英語には音の変化があるらしい。具体的に、どんな音声変化があるのか、知りたいな。あと、音の変化が聞き取れるようになる方法も教えてほしい。

今回はこういった方向けに、

  • 英語の音声変化パターン6種類と具体例
  • 英会話に頻出の音声変化と例文
  • 英語の音声変化が聞き取れるようになるための方法

をまとめて紹介します。

私は英会話の勉強をはじめて5年以上、音の変化が激しい「会話」に特化してリスニング練習をしてきたので、今ではネイティブの生の英語も聞き取れるようになりました。

そんな私の経験と知識から、英語にはどんな音声変化があるのか、そしてそれはなぜ起こるのか、どうしたら聞き取れるようになるのか、しっかり説明していきます。

英語の音声変化のパターン一覧【6種類】

英語の音声変化のパターンは主に下の6種類です。

  1. 連結
  2. 同化
  3. 弱形
  4. 脱落
  5. 短縮
  6. 変形(フラップT)

それぞれ具体例を挙げながら、まとめていきます。

1.連結

音声変化_連結

 

簡単に言うと、単語がつながる音声変化です。

 例  :far away「ファー・アウェイ」→「ファーラウェイ」

 

単語の語尾が「子音」で、次の単語の先頭が「母音」の場合、「子音+母音」と言う形で音がつながり、変化します。

2.同化

音声変化_同化

単語がくっついて、さらにまったく別の音に変わってしまう音声変化です。

 例  :want to「ウォント・トゥ」→「ワナ」

 

文字でも「wanna」と書かれるほど、かなり一般的な音声変化ですね。

  • 「going to」→「gonna(ガナ)」
  • 「got to」→「gotta(ガダ)」

もメジャーです。

3.弱形

音声変化_弱形

冠詞(「a」や「the」)や前置詞(「to」や「in」)、接続詞(「and」や「but」)などが弱く発音されて音が変わり、あまり聞こえなくなる音声変化です。

 例  :ham and eggs「ハム・アンド・エッグズ」→「ハムアンエッグズ」

 

この場合は「連結」の音声変化も一緒に起こっていて、「ハマネッグズ」といった感じに聞こえます。

4.脱落

音声変化_脱落

語尾にきた子音の破裂音(「t」、「g」、「d」、「p」など)が、発音されない音声変化です。

 例  :about it「アバウト・イット」→「アバウティッ」

 

この場合、あとに説明する「フラップT」の音声変化も一緒に起こっていて、「アバウディッ」のように聞こえます。

5.短縮

音声変化_短縮

2つの単語(特に「主語」と「be動詞や助動詞」)がくっついて、さらに音が省略され、短くなる音声変化です。

 例  :I will「アイ・ウィゥ」→I’ll「アイゥ」

 

この音声変化はかなりおなじみだと思います。

  • 「I am」→「I’m(アイム)」
  • 「he is」→「he’s(ヒズ)」
  • 「you would」→「you’d(ユゥドゥ)」

なんかも全部そうですね。

6.変形

音声変化_変形

子音「t」が「タ行」ではなく「ラ行やダ行」に聞こえる音声変化で、アメリカ英語限定です。「フラップT」とも言います。

「t」にアクセントがなく、さらに前後を母音に挟まれると、この変化が起こります。

 例  :right away「ライト・アウェイ」→「ライダウェイ」

 

フラップTは単語1つ単位でも起こり、例えば

  • bottle「バトゥ」→「バロゥ」
  • water「ゥワツァー」→「ゥワラー」
  • little「リツォゥ」→「リロゥ」

なんかがメジャーです。

英会話に頻出の音声変化【例文】

ここからは、英会話でよく出てくる表現の音声変化をいくつかまとめておきます。

実際、1つの表現に数パターンの音声変化があることが多いので、あえてパターンごとにまとめてはいません(パターンは覚えても意味ないです)。

1.「a lot of」

  • 音声変化後の発音:「アラダ」
  • 意味:「たくさんの」

 例文  「There is a lot of stuff I need」
   「やることがたくさんあるんだ。」

 

2.「kind of」

  • 音声変化後の発音:「カインダ」
  • 意味:「~の種類」

 例文  「What kind of food do you like?」
   「どんな食べものが好き?」

 

3.「let me」

  • 音声変化後の発音:「レミ」
  • 意味:「(私に)~させて」

 例文  「let me make a suggestion.」
   「1つ提案させてもらえないかな。」

 

4.「have to」

  • 音声変化後の発音:「ハフタ」
  • 意味:「~する必要がある」

 例文  「I have to leave.」
   「もう行かないと。」

 

5.「want to」

  • 音声変化後の発音:「ワナ」
  • 意味:「~したい」

 例文  「Where do you want to go?」
   「どこ行きたい?」

 

6.「not at all」

  • 音声変化後の発音:「ナダローゥ」
  • 意味:「まったく(~ない)、どういたしまして」

 例文  「No, Not at all」
   「いいえ、どういたしまして。」

 

7.「what are you」

  • 音声変化後の発音:「ワダユァ」
  • 意味:「あなたは何を~?」

 例文  「What are you doing now?」
   「今なにしてる?」

 

8.「used to」

  • 音声変化後の発音:「ユーストゥ」
  • 意味:「以前は~だった」

 例文  「I used to smoke.」
   「昔はタバコを吸ってた。」

 

英語の音声変化を聞き取れるようになる方法【3つの重要ポイント】

英語の音声変化が聞き取れるようになるには、

  1. 変化した音と文字をそのままセットで覚える
  2. 英語のリズムと強弱の感覚を掴む
  3. 文法力を磨く&知ってる表現を増やす

の3つが重要です。

それぞれ説明していきます。

1.変化した音と文字をそのままセットで覚える

英語を聞いて、そのたびに音と文字をそのままセットで覚えましょう。

結局、「英語が聞き取れる」=「その音を記憶している」ということであり、リスニング上達の第一歩はとにかく「たくさんの英文を音声とセットで覚えること」に尽きます。

やり方はシンプルで、「音声を聞いて、英文がわかるようにすればいい」だけです。

例えば、「What are you doing?」という英語を聞いて、「ワラユドゥーイン?」と聞こえたとします。

そしたら、そのまま「What are you doing?=ワラユドゥーイン?」と言う感じで、セットで覚えればOKです(決して「カタカナで覚えろ」ということではありません)。

「Thank you=サンキュー」とか、「Good Morning.=グッモーニン」と同じですよね。

1文まるまるじゃなくても、「Can I get a …」が「キャナイゲダ…」と聞こえたなら、同じように「Can I  get a=キャナイゲダ」とかたまりのまま覚えてください。

こんな感じで、「聞き取れる英語(フレーズ)」を増やしていくのが1つの方法であり、必須事項です。

自分でも真似して発音するのが確実です。

MEMO

ある程度聞き取れる英語が増えてきたら、ディクテーションをやってみるのもアリです。

苦手な音が浮き彫りになるので、あとはその弱点をつぶしていけば、効率的に聞き取り力がUPさせられます。

ディクテーションの効果と具体的なやり方まとめ【やる意味ある?】

2.英語のリズムと強弱の感覚をつかむ

細かい音声変化を聞き取るためには、英語特有の「リズムと強弱」の感覚を身につけることも必要です。

英語のリズムと強弱、例えば下の音声なら、

 

英語のリズムと強弱

といった感じで、「強」と「弱」が、リズムを刻みながら交互に繰り返されていますよね。これです。

そして、

  • 「強」=「意味を表すのに重要な単語」
  • 「弱」=「文法上の役割を担う単語(意味を表すのには重要じゃない)」

になっています。音声変化が激しくなるのは、「弱」の部分です。

この「リズムと強弱」の感覚が身につくと、意味的に重要な「強」の部分に自然と意識が集中して、音声変化が激しい「弱」の部分は「流すように」聞けるようになります。

そして「強」の部分さえしっかり聞き取れば、「弱」の部分で音声変化が激しくても、あとは語順や文法知識で勝手に脳が単語を補ってくれるわけです。

英語を聞き取ってるときって、こんな感覚です。

英語のリズムと強弱を身につける方法は、

  • リズムと強弱を意識しつつ、とにかく生の英語をたくさん聞いて耳を慣らす
  • 音読やシャドーイングをして、自分でもリズムと強弱を真似して発音練習する
  • 聞いた英語のスクリプトを確認して、強調されている単語をチェック→意識して聞く

が効果的ですね。

3.文法力を磨く&知ってる表現を増やす

音声変化を聞き取るためには文法や表現の知識も必須です。

先ほど説明したとおり、英語は全部を音だけで聞き取ろうとするのではなく、語順や文法、表現の知識などで単語を補って聞くことも必要だからです。

文法知識がないと、せっかく「強」の部分が聞き取れても、その後音声変化が激しい「弱」の部分の聞き取りを補えません。

【注意】「音声変化のパターン」にこだわって英語を聞き取ろうとしないこと

この記事の最初に音声変化のパターンを6種類まとめたんですが、実際に英語を聞き取るとき、この知識はまったく役に立ちません。

役に立たないどころか、聞いた英語を一々音声変化のパターンに当てはめてたらキリがないですし、確実に混乱します(私の経験談です)。

そもそも、音声変化って「たまたまそういう傾向があるもの」を「あえて」体系化したものなんですよね。つまり、人によって変化したりしなかったりするし、いつも同じように変化するとは限らないわけです。

にもかかわらず、音声変化パターンの知識で「この変化はどのパターンか」なんてやっても、

「これは短縮?弱形?え。どっち…?」

「あれ、この部分は連結が起こるはずなのに、この英語では切れてる…。え。なんで?」

「あれ、この部分の英語まったく聞き取れない…。どうやって音声変化してるの?どのパターンも当てはまらないんだけど。」

多分、こうなりますので(はい、私の経験談です)。

そうやって考え込んだところで、英語は聞き取るようになりません。

というわけで、最初にまとめた音声変化の一覧は「へー」くらいに思っておいてください。

英語の音声変化を聞き取るために必要なことは、あくまでも上でまとめた3つであり、「パターン」とかどうでもいいです。

まとめ:英語の音声変化について難しく考えすぎないこと

最後に、本記事の内容をまとめます。

  • 英語の音声変化にはいくつかパターンがあるけど、知らなくてOK
  • 音声変化を聞き取るためには、まず「たくさんの英文とその音をセットで覚える」
  • さらに「文法知識」を磨きつつ、英語の「リズムと強弱」の感覚を身につける

英語の音声変化ってめちゃくちゃで聞き取るなんて無理ゲーだと思うかもしれませんが、そもそもネイティブだって聞き取れてないんで安心してください。

ネイティブの友人からこの事実を聞いたときは衝撃的でしたね。

とにかく、リスニングは「音」だけに頼って聞くものじゃないです。音声変化なんてなおさらで、あまり難しく考えすぎないことをおすすめします。

この記事を読んでもし何か気になることがあれば、コメント欄で質問してくださいね。

あなたの英語学習を、全力で応援しています!

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