こんにちは、KOKIです。
この記事は、下記のような方向けです。
リスニングができるようになりたいんだけど、初心者は何をどうやって勉強したらいいんだろう…?上達するやり方とか、おすすめの教材があれば知りたいなぁ。
僕はもともと「英語が全部聞き取れて意味もわかるとか意味不明だろ」と思ってました。
リスニングができる人の頭の中がどうなってんのか、どうやったらリスニングはできるようになるのか、想像もできなかったんですよね…。
ですが、自分なりに勉強法とか調べて試行錯誤した結果、リスニング力のシンプルな伸ばし方に気づきました。
そして今ではTOEICのリスニングは満点に。
そんな経験から、これからリスニング学習をはじめたい初心者の方へこの記事を贈ります。m(_ _)m
英語リスニングを上達させるために初心者がやるべきこと【2つ】
英語リスニング力をUPさせるために、初心者はなにをどうしたらいいのか。
実は、やることはすごくシンプルです。下記の2つだけ。
- 英語の「音」を覚える
- 英語の「意味」を理解できるようになる
特別なトレーニングとかメソッドは一切必要ありません。「耳の良さ」とかもまったく関係ありません。
まずはこれさえ意識してリスニング学習を進めていけば、誰でも必ず英語は聞き取れるようになります。
では、それぞれ簡単に説明していきますね。
1.英語の「音」を覚える
まず、英語が聞き取れるようになるためには英語の「正しい音」を覚える必要があります。
なぜなら、いくら知ってる単語や簡単な英文でも、その「正しい音」を覚えてないとまったく聞き取れない、もしくは別の単語として聞き取ってしまうからです。
たとえば、「bottle(ボトル)」の正しい音は「ボトル」じゃありません。「バロゥ」に近い音です。
これを間違えて「ボトル」だと覚えていると、「バロゥ」って言われても絶対聞き取れないですよね。
「バロー、、、?(知らない単語か?)」
みたいになるはず。
僕ら日本人は英語を文字で覚えてきた&カタカナ英語に囲まれて生活してるので、こういう「読めばわかるけど、音を覚えていない英語」がたくさんあるんです。
- help
×「ヘルプ」
◯「ヘゥ」 - What are you doing?
×「ホワットアーユードゥーイング?」
◯「ワラユドゥイン?」
なんかもそうですよね。
関連記事:【経験談】英語が聞き取れない原因は3つある【耳が悪いからじゃない】
なので、英語を聞き取れるようになるには、まずこういった基本的な英語の正しい発音を意識して覚えていくことが必要です。
聞き流しているだけじゃダメだってことですね。(^^;
「音声変化」についても知っておこう
英語の音を覚えるときは、「音声変化」も意識して覚えていくことが大切。
なんとなく感じてる方がいるかもですが、英語は文として発音すると、もともとの単語の音が変わってしまうことが多いです。
単語同士の音がつながったり、短くなったり、消えたり。(厄介ですよね)
初心者の方がこういう音声変化を知らずにリスニング学習をはじめると、「単語の音はわかるはずなのに聞き取れない」という事態になりかねません。
なので、リスニング学習をはじめる前にサラッとでも確認しておくことをオススメします。
英語の音声変化に関しては下の記事に詳しくまとめてるので、参考にしてみてください。
関連記事:英語の音声変化6パターンと聞き取る方法まとめ【音声具体例つき】
2.英語の「意味」を理解できるようになる
音を覚えるだけじゃなくて、もちろんその「意味」も理解できるようになる必要があります。じゃないと、リスニングできないですよね。
で、ここですごく大切なのが、聞いて瞬時に意味がわかるようにする必要がある、ということ。
ゆっくりと英文を日本語に訳せるだけじゃ、残念ながらダメなんですよね。
理由は単純で、リスニングはリーディングと違って、自分のペースで英文を理解することができないからです。
聞いた英文の音だけを頭の中で覚えて、それを後からゆっくり訳すことなんてできませんよね。
なので、リスニングができるようになるためには、ただ単語や文法を覚えて英語を日本語に訳せるだけじゃなくて、それを瞬時に理解できるようになるまで練習することが絶対に必要なんです。
初心者のための英語リスニング勉強法【5ステップ】
ではここから、初心者向けの具体的なリスニング勉強法を紹介します。
リスニング力UPのためにやることをもう一度おさらいしておきますと、
- 英語の「音」を覚える
- 英語の「意味」を(瞬時に)理解できるようになる
の2つでした。
基本的には、英語を読めるようにして、聞き取れるようにして、繰り返し聞いて定着させる。この繰り返しです。
あとはコツコツと学習を続けていけば、誰でも自然とリスニングができるようになります。
では、そのための効果的なステップは下のとおり。
- 内容を意識しながら音声を聞く
- ディクテーションをする
- 台本を確認して、英文を語順のまま読めるようにする
- 意味のかたまりを意識しながら、音声のマネをして音読する
- 音読した音声を聞き流す
各ステップについて詳しく説明してきますね。
1.まずは内容を意識しながら聞く
まずは用意した英語を「内容を理解すること」に集中して、リスニングしてみてください。
細かい部分をすべて聞き取ろうとせず、全体としてどんなことを言ってるのか、内容をつかむ練習です。
リスニングはどうしても「音を聞き取ること」ばかりに集中してしまいがちですが、大切なのはあくまでも内容を理解すること。
試験にしても会話にしても、実際に英語を聞くときはこうやって音よりも内容をつかむ意識がすごく大切です。
逆に音に集中しすぎてしまうと、たとえば
- ちょっと聞き取れない英語があるだけで頭が真っ白になってしまい、それ以降なにも聞き取れなくなる
- 旅行先のショッピング中に店員さんに話しかけられた英語が聞き取れなくて、パニックになる
みたいになりますので。昔の僕です。(笑)
もちろん、リスニング力UPには音を聞き取れるようにするのは必須ですよ。
ですが、実際に聞く時に大切なのはあくまでも「内容」で、音を完璧に聞き取る必要はないことを覚えておいてください。
2.ディクテーションをする(余裕があれば)
次は、「ディクテーション」をやります。
ディクテーションとは、英語の音を聞いて、それを文字に書き起こすリスニング勉強法。
聞いた音を文字にすることで、自分が聞き取れなかった英語、聞き取れた英語をハッキリさせることができます。
ディクテーションは必須のステップではないですが、やると
- 聞き取れなかった英語が印象に残るので、音が覚えやすくなる
- 聞き取れた英語がハッキリするので、上達が実感できる
というメリットがあります。
関連記事:【経験から語る】ディクテーションは意味ないのか【結論:あります】
もしディクテーションをやるとしたら、アプリを使うのがオススメ。
関連記事:英語のディクテーションに本気でおすすめのアプリ3つ【初心者向け】
紙に書くディクテーションはさすがに面倒だし時間もかかるので、やらなくてOKです。
3.スクリプトを確認して、英文を読めるようにする
次は、スクリプト(英語音声を文字にしたもの)を確認して、読めるようにしてください。
このステップでやることは、
- 知らない単語や表現、文法のチェック
- 英文を語順のまま理解できるようにする
の2つです。
たとえば、
I’m looking forward to spending time with my family.
「私は家族と過ごすのを楽しみにしています。」
この英文なら、まずは
I’m looking forward to +動詞ing ~
「私は(動詞)することを楽しみにしている」
spend
「過ごす、費やす」
という感じで単語や表現を調べて、意味がわかるようにします。
そしてその後に、
I’m looking forward to /
「私は楽しみにしている」
spending time /
「時間を過ごすことを」
with my family /
「私の家族と」
というように、英文を前から語順のとおりにわけて訳してみてください。
先にお伝えしたとおり、リスニングでは聞いた英文をゆっくり日本語に訳している暇はありません。瞬時に意味がわかるようになる必要があります。
そのためにまずはこうやって、英文を前から順に、かたまりを意識して理解する練習がすごく効果的です。
「意味のわかるかたまり」がわからないんだけど…
もし「意味のわかるかたまりがわからない」なら、残念ながら基礎文法が身についてない可能性があるので、最低限の文法を勉強することからはじめることをおすすめします。
一番確実なのは
簡単な文法の解説を読みつつ、例文を暗記すること
なんですが、たぶんいきなりこれをやろうとするとキツイので、まずはDuolingoとか初心者向けの文法アプリを使ってみましょう。
関連記事:英語の基礎文法をアプリでマスター!おすすめ4つと勉強法【無料あり】
4.音声を真似して音読する
英文を読めるようにしたら、今度はそれを音読します。
音読をする目的は、下記の2つ。
- 正しい音を覚える=聞き取れるようになる
- 語順のまま意味を理解する感覚が身につく
まずはお手本の発音をマネして音読
まずは音声を聞いて、それをできるだけそっくりマネするつもりで音読してみてください。
音のつながりとか、リズムやイントネーションもマネするんです。
こうしてマネして音読をすることで、自然と英語の発音、特有のリズムや強弱を覚えることができます。その結果、その英語が聞き取れるようになります。
次に意味も意識しながら音読
そして、発音に慣れてきたら、今度は英語の「意味」を意識して音読してみてください。
コツは下記のとおり。
- 語順どおりに前から、意味のかたまりを意識して音読する
- 実際にその英文を自分が話していることを想像しながら音読する
さっきの英文をもう一度あげますね。
I’m looking forward to spending time with my family.
「私は家族と過ごすのを楽しみにしています。」
この英文を音読するときは、前のステップで区切ったかたまり
I’m looking forward to /
「私は楽しみにしている」
spending time /
「時間を過ごすことを」
with my family /
「私の家族と」
を意識して音読する感じです。
そして、この英文をたとえば友達とかに話すことを想像しながら音読してください。
いきなりスムーズにできなければ、まずはかたまりごとにゆっくり音読してもOKです。
慣れてきたら、一文丸ごと音読する練習をしてみましょう。
音読の具体的なやり方は、下の記事をどうぞ。
関連記事:【注意点あり】英語音読の効果的なやり方を解説する【5ステップ】
できれば、最低限の発音を学んでおくのがオススメ
あらかじめ最低限の発音を学んでおくと、練習がはかどります。
発音を学んでおけば「マネ」の精度が上がりますし、精度が上がればそれだけ聞き取り力がUPしますので。(^^)
ただやってみるとわかるんですが、発音って「どのレベルで完成とするか」が判断しづらいので、やり込んだらキリがなくなるんですよね。
なので、発音の勉強は最低限、母音と子音の「口の形(音の出し方)」、「実際の音」を知っておく程度にしておいて、「自分がキレイに発音できるかどうか」には、最初はこだわらなくてOKです。
関連記事: 英語の発音練習アプリを10個厳選する
5.聞き流す
最後のステップでは、音声だけで聞き込んでください。
家事をしながら、運転しながらなど、「ながら聞き」でOKです。
このステップの目的は、聞き取れるようになった英語を、確実に定着させること。
4つめのステップまでで、その英文は「完全に聞き取れる&意味もわかる」ようになります。が、ここで終わってしまうと、時間が経ったらまた聞き取れなくなることがあるんですよね、、、
これを避けるために、普段のながら聞きで何度も繰り返し音声を聞いて、「いつ聞いても聞き取れる状態」を目指してください。
こうやってしっかり定着させた英語が増えれば増えるほど、加速的にリスニングができるようになっていきます。
そして、同じようなレベルの英語であれば、普通にリラックスしていても聞き取れるようになりますよ。
初心者におすすめの英語リスニング教材・アプリ【2つだけ紹介】
最後に、初心者のリスニング学習におすすめの教材・アプリを紹介します。
あまりたくさん紹介しても混乱してしまうと思うので、2つだけです。
- ストーリーで身につける基本英単語
- スタディサプリENGLISH(日常英会話コース)
どちらもリスニング素材量としては十分で、内容もすばらしいので、初心者のリスニング学習には最適です。
1.使いこなし基本英単語
NHK基礎英語から出てる、英単語教材。
一応メインの目的は単語を覚えることなんですが、名前のとおりストーリーの中で覚えていくタイプなので、リスニング教材としても使えます。
この教材の魅力は、基本単語や実用表現が万遍なく使われているところ。
リスニング用だけに限らず、単語を覚える目的にしても、リーディング力を身につけるためにも、初心者がはじめに使う教材としてめちゃくちゃオススメです。
紙版とkindle版があるので、好きな方を使ってみてください。
2.スタディサプリENGLISH
有名な英語学習アプリです。
プロが作ったドラマ仕立てのストーリーに沿って、登場人物たちの会話をリスニングできます。
このアプリの魅力は、これ1つで
- 会話の内容理解練習(クイズ形式)
- ディクテーション(タイプ式)
- 文法や単語の解説
- 音読
- 聞き流し
がすべてできてしまうところ。
この記事で紹介した初心者向けのリスニング学習が全部できるんですよね。
もちろんスマホを使うので、場所も時間も選ばないのがまたすばらしい。
通勤時間とか、外出先のちょっとしたスキマ時間とか、寝る前にベッドでとか、コツコツと楽しくリスニング力を上げたい方にめちゃくちゃオススメです。
スタディサプリは僕が今も使ってるので(スピーキングが目的ですが)、下の記事も合わせて読んでいただけたらと思います。
それでは、そんな感じでこの記事を終わりにします。
リスニングの上達にはどうしても時間がかかりますが、コツコツと続けていれば誰でも絶対に、聞き取れるようになります。
センスや才能は本当に一切関係ありません。
なので、まずは自分が無理なく続けられる範囲で大丈夫ですので、是非今回紹介した勉強法や教材を使ってリスニング学習にチャレンジしてみてください。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。m(_ _)m