こんにちは、KOKIです。英語学習をはじめて、5年以上経ちます。
僕も過去に「リスニングが上達してる気配がない、というか、聞き取れるようになる気がしない…」と、萎えた時期が、大きく2回くらいありました。
それからいろんなリスニング勉強法を試してきたし、理論的なことも学んだので、今は完全に、解決済みです。
そんな僕から、リスニングが上達しない理由と正しい上達法を、実体験&理論的背景をベースにわかりやすく解説します。
もう今後リスニングが上達しなくて悩むことは、無くなるはず。
英語リスニングが上達しない5つの理由
以下の5つです。
- 英語を聞き流している
- 字幕を見ながらリスニングしている
- すべての単語を聞き取ろうとしている
- 日本語に訳しながらリスニングしている
- リスニングの絶対量が足りない
それぞれ詳しく説明していきます。
0.そもそも単語力がない
その前に大前提ですが、そもそも覚えてる単語が少ないと、リスニングは上達しません。
知らない単語だらけの英語を聞いてても、それは呪文と同じですからね、、、
最低でも、頻出の2~3000語(中学~高校基礎単語)くらいは覚えてないと、リスニングできるコンテンツは、残念ながらほとんどないかと思います。
なので、もし「あ、自分絶対そんなに覚えてないわ…」と思ったら、まずは単語学習からはじめましょう。
注意点として、単語を覚えるときは、必ずその「発音」も一緒に覚えるようにしてください。じゃないと、リスニングができませんので、、、
かつ、単語単体ではなく、例文やフレーズ単位で発音を覚えることが大切。英語って、文になると単語単体の発音が変わっちゃうことが多いからです。
それを踏まえると、まとまった文の中で単語を覚えられるような音声付きの教材を使うのが、リスニングも一緒に上達できるので、オススメですよ。
1.聞き流している(意味を追えていない)
BGMみたいに英語を聞き流しても、リスニングは上達しないんですよね、、、
たとえば、下記の感じのリスニングは、やってしまいがちだけど、ほぼ効果ないです(経験済み)。
- 英語ニュースアプリを通勤時間になんとなく聞き流している
- Youtubeで英語リスニング的な動画を流しながら、何か作業をしている
というのも人って、2つ以上のことを同時に集中できないんですね。
ましてやリスニングなんて、最初は超集中力使いますからね…。ちょっとでも他のことに気を取られると、英語を聞き取る余裕はほぼ0になります。
この状態じゃ、いくら英語を聞いてもリスニングは上達しません。
もちろん、集中しなくてもある程度聞き取れる英語なら、聞き流しでもOKですよ。
が、どっちにしろ、そのレベルの英語だけを聞いても上達に限界があるし、そもそも集中せずに英語が聞ける人は、この記事を読んでないと思います。
なので、聞き”流して”たら、ダメってことですね。
【注意】集中して聞くだけでもダメです
じゃあ、集中して聞けば上達するのかというと…実はそれだけでもダメなんですよね、、、
まず、大前提としてお伝えしたとおり、知らない単語はどんなに集中したところで、聞き取れるようになりません。
そして、たとえ知ってる単語でも、その「音」=「発音」を正しく覚えてないと、(基本的には)何回聞いても聞き取れないままです。
たとえば、「sweater (セーター)」の発音を「セーター」と覚えていたら、実際の発音「スウェラー(みたいな感じ)」を聞いても、聞き取れないですよね。何回聞いても、聞き取れません。
なので、リスニングを上達させるには、聞いた英語の音と意味を1つ1つ確認して、覚えていく必要があります。
つまり、ただ英語を聞いているだけじゃ、集中して何百回聞こうと、上達に限界があるってことです。
2.字幕を見ながら英語を聞いている
Youtubeとか海外ドラマで、字幕つきで英語を聞いてたりしませんか?だとしたら、残念ですが、リスニングはほぼ上達しません、、、
なぜなら、字幕を見ながらだと、実はほぼ音を聞けていない=リスニングしてないからです。
科学的に、人って音と文字を同時に処理することはできないっぽいんですよね。
結果、比較的に理解できる「字幕=文字」だけを読んでしまって、肝心の「音」は、”ただ聞こえているだけ(=言語として処理されていない)”になります。
そして、さっきお伝えしたとおり、そもそもただ英語を聞いてるだけじゃリスニングは上達しません。意識的に音を覚えていく必要があります。
となると、英語をまともに聞いてすらいない、「聞こえているだけのリスニング」では、上達はキツイですね、、、。
3.すべての単語を聞き取ろうとしている
リスニングっていうと、耳を澄ませてすべての単語を聞き取ろうとしがちですが、実はこれ、逆効果なんです。
なぜなら、そもそも英語はすべての単語を聞き取ってもらおうと発音しないからです。
英語は、特有の「リズムと強弱」に単語をのせて、話します。意味的に重要な単語をハッキリ発音しつつ、そうじゃない部分は弱くテキトーに、そして速く、発音するんです。
で、リスニングで聞き取らなきゃいけないのは、「強」の部分なんですよね。
一方の「弱」の部分は、まともに聞き取る必要がない、というか、そもそもどう頑張っても聞き取れないこともあるんですよ。
にも関わらず、すべての単語を聞き取ろうとすると…
え、ちょっ、今のところなんて言った…?早すぎて全く聞き取れなかった、、、うわ、もう何もわかんなくなっちゃったよ、、、
と、こうなります。
当然、これを知らずにリスニングを続けても同じことを繰り返すだけでして、悲しいほど上達しません。
リズムと強弱を身につける方法とは
じゃあ、どうやったらこの「リズムと強弱」に合わせて英語を聞けるようになるのか。
効果的な方法は、「自分でもリズムと強弱を意識して話す(発音する)練習をすること」です。
自分がリズムと強弱を意識して英語を発音できるようになれば、リスニングするときにも、無意識に強く発音されている部分を「ひろって」聞けるようになるんですよ。
あとでまた触れますが、僕は「シャドーイング」という練習をはじめてから、この感覚が身について一気に英語が聞きやすくなりました。
4.日本語に訳しながらリスニングしている
リスニング中、意味を日本語に訳そうとするのも、NGです。
日本語に訳す=英語を聞いてから、頭の中で「意味を考える時間」が必要になる=これだと理解が追いつかなくなってしまうからです。
短文ならギリなんとかなるかもですが、文が長くなると、どんなに高速で訳そうとも、確実に間に合わなくなります。
リスニングは”英語のまま”理解せよ
「日本語に訳さないなら、どうやって意味を理解するの?」
と思うかもです。
英語のまま、理解する必要があります。
たとえば、下の英文を読んでみてください。
I watched a movie last night.
この英文を読むのに、頭の中で日本語に訳しましたか?
たぶんですが、「アイウォッチドゥアムービーラストナイト」みたいに、頭の中で発音すると同時に、意味も理解できたと思います。
これが、英語のまま理解する、ということです。
リスニングするときも、この感覚で英語を理解する必要があります。
言い換えると、リスニング上達には、この感覚で理解できる英語をたくさん増やしていく必要がある、ということです。
5.リスニングの絶対量が足りていない
たとえば「1ヶ月間、毎日30分英語を聞いてるのに、全然上達しない…」と悩んでるとしたら、それは流石に焦りすぎかもです。
リスニングって、実は4技能の中でも一番難しいんですよ。大量&多様な英語を、無意識で処理できるくらいの膨大なインプット量が必要なので、、、
なので、まともに上達を実感するには、どんなに早くても半年、現実的には、年単位の時間がかかると思いましょう。
僕のリスニング上達の過程
参考までに僕自身の経験だと、下記みたいな感じでした。
- 【スタート】初心者:ほぼ何も聞き取れない
- →【2年】中級:教材英語はまあまあ聞き取れるけど、ネイティブ英語はムリ
- →【半年】TOEICリスニング満点
- →【半年】内容が難しくないネイティブ英語を日本語のように聞ける
- →【現在】さらにリスニング力を上げるために学習中
まあ、僕はもともと効果的な勉強法を知らずにリスニングしてたので時間かかりましたが、、、それでも、1ヶ月や3ヶ月じゃ上達は実感できないと思います。
なので、焦らずコツコツ、頑張りましょう。
英語リスニングの正しい上達法【2ステップ】
改めて、リスニングが上達しない原因は下記のとおり。
- 英語を聞き流している
- 字幕を見ながらリスニングしている
- すべての単語を聞き取ろうとしている
- 日本語に訳しながらリスニングしている
- リスニングの絶対量が足りない
で、僕もそうだったんですが、このうちどれか1つが原因でリスニングが上達しないってことはなくて、たぶん、いろいろ絡んでるはず。
なので細かい解決策っていうよりは、そもそもリスニング上達の流れをざっくりと知っておくことが大切です。
というわけでここから、正しいリスニング上達法を、超簡単に説明します。下記の2ステップです。
- 英語の「音」と「意味」をセットで覚える=聞き取れる英語を増やす
- 聞いた英語の意味が瞬時にわかるようにする=英語のまま理解できるようにする
これさえ意識してれば、遅い早いは別として、必ずリスニングは上達します。
各ステップ、深掘りして説明しますね。
ステップ1:英語の「音」と「意味」をセットで覚える
リスニング上達の最初のステップが、フレーズや文単位で、英語の「音」と「意味」をセットで覚えていくこと。「聞き取れる英語」を増やす、ということですね。
たとえば、
What are you doing?
という英文なら、
- 音:ワラユドゥーイン
- 意味:何してるの?
をセットで、覚えます。
具体的には、「音=ワラユドゥーイン」を聞いて、「意味=何をしてるの?」を思い出せるようにする、ということです。
こうして音と意味をセットで覚えることで、ひとまずその英語は聞き取れるようになります。
日本人は「音」を意識的に覚えることが大切
日本人は、「意味」はわかる単語でも、その「音」を知らなかったり、間違って覚えてたりすることが多いです。
今はわかりませんが、僕の時代の学校英語は、完全に「文字」ベースでしたので、、、「音」が置き去りになってるんですよね。
なので、まずは中学や高校レベルの基本英語の「音」を意識的に覚えていくことが大切です。
学生時代にある程度英語が得意だった人は、これだけで一気にリスニングが上達することもありますよ。
聞き取れる英語を増やすための勉強法
- ディクテーション
→聞いた英語を書き取る(文字にする)
メリット:自分が聞き取れない「音」が覚えやすい
デメリット:普通にやると時間がかかる - 音読
→ネイティブのマネをして英文を発音する
メリット:「音」を発音して覚えるので、忘れない
デメリット:間違った発音でやると逆効果になるおそれあり
それぞれ詳しくは、当ブログの下記記事を参考にしてみてください。
参考記事:ディクテーションってやる意味ある?
参考記事:英語音読の効果的なやり方を解説する
ステップ2:聞いた英語の意味が瞬時にわかるようにする
ステップ1で聞き取れる英語を増やすだけじゃ、まだちょっと足りないです。
「聞き取れるようになった英語」は、さらに無意識に聞き取れる&考えなくても意味がわかるようにする必要があります。
上達しない原因のところでも少し触れましたが、英語のまま理解できるようにする、ということですね。
そして英語のまま理解できるようになるためのポイントは、英語を聞く「量」と、「アウトプット(聞くだけじゃなく、話す)」です。
英語のまま理解するための勉強法
- シャドーイング
→英語を聞きながら、その少し後を追いかけるようにして発音する(アウトプットする)練習
メリット:リスニング力全体が爆上がりする
デメリット:難しい - 多聴
→9割以上聞き取れる英語を大量に聞く
メリット:ながら学習ができる
デメリット:自分のレベルに合った英語を探すのが大変
僕自身、シャドーイングをはじめてからリスニングが一気に上達しました。慣れるまでは難しいですが、ぜひチャレンジしてみていただきたい。
リスニングが効果的に上達する教材【なんでもOK】
以上のとおり、リスニングを上達させるには、ちゃんと必要な勉強とか練習をしないといけないんですね。
大変ですが、なんとなくリスニングしているだけでは、上達しません。
なので、最初はYoutube動画とかニュースじゃなくて、適当な教材を使ってリスニング学習をするのがおすすめ。
なぜなら、教材なら音声も聞き取りやすいし、解説や日本語訳とかもついてて、リスニング学習がはかどるからです。
どんなものを使ってもいいですが、少なくとも、下記に当てはまるものを使いましょう。
- 自分のレベルに合っている(読めば十分理解できる)
- 内容に興味が持てる(もしくは実用性がある)
- スクリプト(英文)と日本語訳がついている
リスニング学習用のアプリをダウンロードしたり、Amazonとかで、適当な教材を買えばOK。
ただ、もしより効果的にスニングを上達させたかったり、独学で机に向かって勉強するのが苦手な方向けに、僕が使ってる教材(サービス)を紹介しておきます。
シャドテン
英文の音読やシャドーイングを、プロに添削してもらえるサービス。大手コーチングサービスのプログリットが出してまして、ビジネスパーソン向けの内容ですね。
練習用の素材は、下記のとおり。
- 著名人の生のインタビューやスピーチ
- ビジネスで使える英会話
- TOEICなどの試験英語
- ビジネスパーソン向け英語記事
こういった素材を使って、ネイティブのお手本をマネして自分の英語を録音&提出すると、発音の改善ポイントをわかりやすいようにカタカナで指摘してくれます。
あとは指摘されたポイントを意識して改善して録音&提出を繰り返す感じ。
結局、リスニング上達の最短ルートは、こうやって音読やシャドーイングをとおして自分の発音を改善していくことなんですよね。発音練習を繰り返す過程で、英語の音もリズムも意味も無意識に体に染み込んでいくので。経験上、これが一番効果的です。
ただ、発音練習って独学だとわりと難しいんですよねぇ、、、かといって、オンラインレッスンとかで一から練習する余裕も時間もなかったりするじゃないですか。
シャドテンは、そういう方向けです。
発音が良くなるとスピーキングも上達するし、単純に英語学習のモチベーションが上がるので、より実践的な英語力を身に付けたい方は使ってみてください。
添削があると半強制的に頑張らざるを得ないので、僕も使ってます。笑
シャドテンに関しても別記事に詳しい内容をまとめてるので、参考にどうぞ。
参考記事:シャドテンを使ってみた感想【効果はあるけど人を選ぶ】
スタディサプリENGLISH
有名な英語学習アプリ。
ドラマ仕立てのストーリーに沿って英会話を学びつつ、初心者レベルからコツコツとリスニング力を伸ばしていけます。
リスニング学習に関しては、下記のとおりいろいろな練習ができるのが良いところ。
- ストーリーの会話内容の聞き取りクイズ
- ディクテーション
- バックグラウンドで聞き流し
- 音読
僕自身、昔はニュース英語を通勤時間に聞き流してまったくリスニングが上達しなかったんですが、代わりにこのアプリを使いはじめてから、少しずつリスニングが上達するようになりました。
場所を選ばずにできるし、勉強してる感もなくリスニングできるので、初心者にオススメ。
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詳しくは別の記事でまとめてるので、よかったら読んでみてください。
スタディサプリ英会話の口コミ【2年以上使った僕が正直に語る】
では、記事は以上となります。
リスニングを上達させたいなら、どっかでしっかり時間をとって学習することが、絶対に必要です。ただ聞いてるだけじゃ、ほとんど時間の無駄になってしまいます、、、なので、まずは少しずつでOKですから、記事を参考にして「上達するリスニング学習」をはじめてみてください。
応援してますよ!