リスニングがなかなかできるようにならないんだけど、やっぱり発音練習とかやった方がいいのかな?発音できない音は聞き取れないって聞いたことがある気もするし。実際リスニング力と発音にどんな関係があるのか具体的に知りたいな。
こんにちは、KOKIです。今回の記事では、上記のような疑問にお答えします。
- リスニングを上達させるために発音練習は必要なの?【結論】
- リスニング上達のための発音練習で意識すべきポイント
- 発音を学んでリスニング力をUPさせる方法
僕自身、リスニングははじめかなり苦労しました。
が、いろいろ試行錯誤した結果、今はネイティブの生の英語もかなり聞き取れるようになりました。昔の自分じゃ信じられないくらい。
そして今までただ我流でやってきたわけじゃなくて、科学的なリスニング上達の仕組みから勉強してきました。
今回はそういった経験と知識をもとに、リスニング力を確実にUPさせるために、発音とはどうやって向き合っていけばいいのか、徹底的にかつわかりやすく説明していきます。
今回の記事を読めば、リスニングと発音の関係性についてきっと目から鱗が落ちるはずです。
英語リスニングを上達させるために発音練習は必要なの?【結論】
まず結論から言ってしまえば、リスニング上達に発音は「必ずしも必要ではない」です。
でも、発音も身につけておいた方が上達が早いのは間違いない。どういうことか、説明します。
リスニングができる=聞いた音を覚えている
まずは、そもそもリスニングができる、英語が聞き取れるってどういう状態なのかを説明しますね。
リスニングができるというのは、
「聞いた音の特徴」を捉えると同時に
音以外のあらゆる情報(英文の構造や自然さ、話の流れなど)をもとにしながら
自分の記憶にある音の中でベストマッチする英語を
照合させること
です。わかりづらいですね。汗
ものすごく簡単に言えば、リスニングができるかどうかは、聞いた音(=ここで言うと、単語の音とかフレーズの音、文章の音)に似た音が、自分の記憶の中にあるかどうかで決まるということです。
つまり、覚えていない音は聞き取れないし、覚えている音は聞き取れる。
では、リスニング力をUPさせるためにはどうしたらいいかというと、たくさんの音を覚えていけばいいんです。その分聞き取れる音も増えるので。
音を覚えるためには発音することが効果的
これを踏まえて、リスニング力UPに発音練習は必要か。やった方がいいですよね。
なぜなら発音ができるということは、その音を「覚えている」という証拠になるから。
そして、何か覚えたい対象があるなら、それをただ頭にインプットするだけじゃなくて、「アウトプット=記憶から取り出す」した方が、ずっと効果的に記憶に定着することが科学的にわかっています。
漢字を覚えたいなら目で見るだけじゃなくて書いたほうがいいし、歌を1曲覚えるのにも、ただ聞くんじゃなくて、自分で歌った方が断然覚えやすいですよね。これは英語の音を覚えるときにも同じことが言えます。
つまり、英語の音を覚えたいなら、ただその音を聞く(インプット)だけじゃなく、実際に声に出す(アウトプット)した方が、より効果的だということです。
発音して覚えた音は忘れづらい
もっと言えば、発音をして覚えた音は、忘れづらいんです。
なぜなら、発音には運動記憶が伴うから。これまた難しいので、説明します。
まず発音をすると、それは音だけを覚えるのではなく、その音を出すための口の動きだとか、息の出し方も一緒に覚えることになります。
つまり、頭だけでなく、身体で覚えることになる。そして、一般的に身体で覚えた記憶は忘れないと言われています。
たとえば、自転車なんて典型的ですよね。一度乗り方を覚えたら、半年、1年、もっと言えば、10年乗らなくったって、自転車に乗れなくなることはありません。
これは、自転車の乗り方を身体が覚えているから、忘れないんです。
話を発音に戻しますね。
発音練習を通して音を覚えることで、その音の出し方を身体(この場合は主に口ですね)で覚えるので、忘れない。
そして忘れないなら、いつでも発音できる。自分でいつでも発音できるんだから、その音自体も忘れることはないってことになります。
一旦話をまとめます
ここまでの話をまとめると、
- リスニングを上達させるためにはたくさんの音を覚える必要がある。
- 音を覚えるためには、声に出して発音した方が覚えやすいし、かつ忘れづらい。
- だから、発音練習した方が、リスニングは早く上達する。
ということです。
英語リスニング上達のための発音練習で意識するべきポイントとは
リスニング上達には発音練習が効果的であることは間違いありません。
が、ここで
「よし、それならまずは英語の「母音」と「子音」を完璧に発音できるようになることが、リスニング上達の最短ルートだ!」
とハリきってしまうと、残念ながらちょっとおかしな方向へ進んでしまうかもです、、、。
リスニング上達のために大切なのは、「細かい音の発音」じゃありません。「全体のメロディ(特徴)」です。
発音練習は「細かい音」よりも「全体の特徴」を掴もう
リスニング上達のための発音練習は、「母音」や「子音」といった細かい音を発音できるようにすることよりも、音の全体の特徴=「リズムと強弱」や「音声変化」をつかむことが大切です。
なぜなら、
- 人は「音全体の特徴」を聞いて、あとは文脈や文の自然さをもとに、意味を判断している
- 英語はすべての音を聞き取らなくてもリスニングができる
から。それぞれ簡単に説明します。
人は細かい音を聞き取っていない
まず、そもそも人が言葉を理解するとき、細かい音は聞き取っていません。
はじめにもお伝えしたとおり、細かい音ではなく、「音全体の特徴」を聞きながら、あとは文脈や文の自然さをもとに音を聞き取り(=予測し)、意味を理解しているんです。
なので、発音練習するときも、細かい音を正確に出せるようになる必要はありません。
「発音できない音は聞き取れない」はウソ…?
「でも、発音できない音は脳に雑音として処理されるから、聞き取れないんじゃないの?」
学習熱心な方なら、こんな風に思うかもですね。
実はこれ、ウソといいますか、ちょっとズレてるんです。
たしかに、自分が発音できない音を聞き分けたりすることは難しい。たとえば、日本人が苦手な「r」と「l」の発音とかは、実際に発音できたほうが音の違いがわかりやすくなります。
ただ、実はこの「RとLの聞き分け」は、リスニングにはほぼ関係ありません。
もし細かい音の聞き分けが重要だとしたら、ネイティブと非ネイティブのコミュニケーションはほぼ不可能でしょう…
これに関しては理屈で説明するよりも、体験していただいた方が早いと思いますので、下の音声を聞いてみてください。
どうですか?たぶん聞き取れましたよね?
I’m twenty three years old.
です。
ではこれ、発音するとなるとどうでしょう。きっと発音練習したことがないとキツイと思います。
日本人が苦手な「th」や「r」、「l」の発音だってありますからね。汗
でも、聞き取れた。
なぜかというと、すでにお伝えしたとおり、リスニングするときの僕らの脳は、「細かい音=母音や子音」を1つ1つ聞き取っているのではなく、「音全体の特徴」を聞きつつ、あとは文の自然さや内容をもとに、一番しっくりくる英文を予測しているからです。
今回の例だと、細かい発音はできなくても、
- 「〇〇years old」という表現を知っていた
- 「リズムや強弱=全体音の特徴」は覚えていた
から、聞き取れたんですね。
大切なのは「意味のわかる音のかたまり」を増やすこと
まず、「〇〇years old」という表現を知っていれば、仮に「old」の発音がまったくできなくても、「オー」が聞こえれば十分「old」を聞き取ることができます。
そして、この英文の全体音の特徴は、
I’m twenty three years old.
「アイム/トゥエンティスリー/イヤーズ/オールド」
みたいな感じです。赤文字が強調され、「/」で区切りながらリズムができてますよね。
きっとほとんどの方がこの「リズムと強弱」だけは、それっぽく発音できてるはず。だから聞き取れるんです。
もしこれを、
I’m twenty three years old.
「アイムトゥエン/ティスリーイヤー/ズオールド」
みたいに、めちゃくちゃなリズムと強弱で覚えていたとしたら、いくら「th」とか「r」や「l」の発音が完璧だろうが、ほぼ聞き取れない(知らない単語だと思ってしまう)はずです。
「テスレイヤー…?はぁ?」みたいになると思われます。(笑)
つまり、リスニング上達のために発音練習をするなら、音1つ1つよりも、意味のわかるフレーズや文単位で、全体的な音の特徴をマネしながら発音を覚えていくことが効果的だということです。
「意味のわかる音のかたまり」を覚えていく、ということですね。
そもそも英語はすべての音を聞き取る必要がない
もう1つ重要な事実として、そもそも英語は全部の音を聞き取らないくても意味がわかる=リスニングができるようになっています。
なぜなら英語は「意味的に重要な単語=名詞や動詞など」を強調して発音する一方、「重要じゃない単語=冠詞や接続詞など」を弱く流すように発音するからです。
これが英語のリズムと強弱の正体です。
つまり、英語は強調されている単語さえ聞き取れれば、意味がわかる=リスニングができるわけです。
ということは、発音練習するときも、やっぱりこの「リズムと強弱」を意識することが大切ですよね。細かい音は”適当に”発音することもあるわけなので。
英語のリズムと強弱に関しては別の記事で詳しくまとめてるので、合わせて参考にしてみてください。
英語のリズムと強弱、ハンパなく大切だよという話。【練習法も紹介】
細かい音にこだわりすぎると逆効果になるかも
そして、音1つ1つにこだわって発音しようとすると、逆に文単位の発音がものすごく難しくなってしまうこともあります。
なぜなら、そういう細かい音は、文やフレーズとして発音されると発音方法も音自体も変わってしまうことが多いからです。
そして実は、そもそも発音教材で学ぶ「母音」や「子音」は、厳密に言えば本物(ネイティブが普段発音している音)じゃありません。
ちょっと発音練習をやったことがある方なら、
「教材で学んだ母音と子音を正しく発音してるはずなのに、どうやってもネイティブと発音が違う、、、」
と嘆いたことありませんか?
これは当然でして、そもそもネイティブはあんな音を出してないんですよね。汗
あれはあくまでも「教えやすく教材としてまとめた架空の音(※)」なんです。
※もともとは音声学の研究用に作られた音です
なので参考にすることは大切ですが、あの細かい音にこだわりすぎてはいけません。
まとめます
リスニング上達のための発音練習で意識すべきことについて、まとめます。
- 発音練習で大切なのはリズムと強弱、音声変化など、全体やかたまりとしての音
- 細かい音が発音できない(聞き取れない)ことは、リスニングの大きな問題にならない
- 細かい音の発音にこだわりすぎると、流暢に発音できずに逆効果になる恐れもある
英語リスニングが上達する発音練習のやり方【3ステップ】
これまで、リスニング上達には発音練習が効果的。でもやるとしたら音全体の特徴をマネすることが大切だとお伝えしました。
ここからは、リスニング上達のために具体的にどうやって発音練習を進めていけばいいのかを解説していきます。下の3つのステップです。
- 発音の基礎(母音と子音)をざっと学ぶ
- 簡単なフレーズや英文の発音練習をする
- (上級者向け)素材をネイティブの生の英語に切り替えてモノマネの質をあげていく
ステップ1:発音の基礎を学ぶ
まずは発音の基礎を学んでおきましょう。
「さっき細かい音は重要じゃないって言ったじゃん!」って声が聞こえてきそうですね。(笑)
確かにそう言ったんですが、それはあくまでも「こだわりすぎてはいけない」という話です。基礎を知らないよりは知っている方が、この後のより大切な発音練習ステップで、ものすごい役に立つので、怒らないでください…。
では具体的に何をしたらいいのか。目標は2つあります。
- 英語の母音と子音にはどんな音があるのかを知ること
- 英語と日本語の発音の違いを理解すること
目標①:英語にはどんな音があるのかを知ること
まず1つ目ですが、これは適当な基礎発音教材を用意して、一通り1周すればOKです。
教材に「母音」とか「子音」といった基本の音がまとまってるはずなので、その音を聞いて真似して発音してみてください。
多分やってて恥ずかしくなってくるかもだけど、気にせずに進んでください。
この時、発音のクオリティは気にしなくて大丈夫です。あくまでも、英語にはこんな音があるんだな、口の形はこんな感じなんだな、程度の理解度でOK。
目標②:英語と日本語の発音の違いを知ること
英語と日本語の発音の違いを知っておくことも大切です。
英語の発音練習をする時に一番厄介なのが、もう生まれてから(ではないけど)ずーっと話してきた日本語の発音のクセなんですよね。これを少しずつでも矯正していかないといけません。
そのために、そもそも英語と日本語の発音にはどんな違いがあるのかをはじめに理解しておくと、今後の練習中にその違いを意識できるようになるので、矯正がはかどります。
英語と日本語の発音の違い、代表的なものを3つあげておきますね。
- 日本語は「母音」=声が中心、英語は「子音」=息が中心
- 日本語は「音の高低」をつけて話す、英語は「音の強弱」をつけて話す
- 日本語のリズムは「拍」がベース、英語のリズムは「音節」がベース
これに関して詳しくは今後別の記事にわかりやすくまとめるので、待っててください。
余裕があれば「音声変化」も学んでおこう
もし余裕があれば、プラスアルファで音声変化の発音も学んでおくのがオススメです。
音声変化っていうのは、「What are you doing?」が「ワダユドゥーイン?」に変わる、みたいなやつです。
音声変化は無数にあるのではじめに全部を覚えるのは無理なんですが、下のような頻出かつ基本的な表現やフレーズを先に知っておくと、今後のリスニング学習中に「これはあのフレーズだ!」とわかる場面が増えて、学習がはかどるはずです。
- 「a lot of」⇨「アラダヴ」
- 「not at all」⇨「ナラロー」
- 「want to」⇨「ワナ」
音声変化について詳しくは、下の記事も参考にしてみてください。
英語の音声変化6パターンと聞き取る方法まとめ【音声具体例つき】
ステップ2:簡単な英文やフレーズの発音練習をしていく
次は、実際に英文やフレーズの発音練習をしていきます。まずは適当な素材を用意してください。
下のような素材がおすすめです。
- 実用的なフレーズ
発音練習の過程でフレーズも覚えられ、スピーキング力UPにもつながる&普段からよく使われるから、その分リスニング力も上がる。
- 楽しい内容
発音練習は地味だから、せめて練習してて楽しいものがベスト。
- 会話表現
会話表現の方が文法や語彙レベルが低く、発音練習に適している。さらに、基本的な音声変化もたくさん学べる。
- スクリプト(台本)付き
スクリプトがないと、実際にどんな英語の発音練習しているのかわからない。
何でもいいですが、初心者の方なら市販の英会話フレーズ集とか簡単な文法書の例文などがいいかと。もしくは、ダイヤログ(会話)形式の教材なんかもいいですね。
素材を用意したら、次のような流れで、発音練習をしてみてください。
- 音声を聞いてリズムと強弱、音声変化をチェック
- チェックしたリズムや強弱、音声変化などをマネして発音
①音声を聞いてリズムや強弱、音声変化をチェック
まずは音声を聞いてみてください。必要であれば、
- どの単語が強調して発音されているか
- 音が変わってしまってる部分はないか
などの「音の特徴」を、このあと自分で意識して発音練習しやすいように、チェックします。
スクリプトの強調されている単語に○をつけたり、音声変化をカタカナでもいいから書き込んだりしてもOKです。
②チェックしたリズムや強弱、音声変化をマネして発音練習
音の特徴のチェックが終わったら、実際にそれを自分でもマネして発音練習していきます。
マネするときのコツは、まずは「全体」から、そのあとに「細部」へ、という順番で意識すること。
はじめから細かい「母音」や「子音」などを意識して発音してしまいがちですが、これだと1つの英文で意識しなきゃいけない部分が多すぎて、うまく発音できなくなります。ましてや、自然な音にもなりません。
逆に、リズムと強弱を徹底的にマネして発音することで、自然と極端なカタカナ英語は矯正されますし、音声変化もある程度発音できるようになります。
なので、まずは細かい音のクオリティは気にせず、「全体のメロディ=リズムと強弱」だけを意識してマネしてください。
そのためなら多少カタカナっぽくなっても全然OKです。
そしてその過程で、うまく発音できない部分や単語があれば、次に「細部」を意識して練習します。
前のステップで学んだ
- 「母音」や「子音」の発音
- 日本語の発音(クセ)
を意識して発音したり、単語単体で発音練習してみたりと、工夫しながら改善していってください。
このとき、自分の発音を録音して、お手本と聞き比べて、改善を繰り返すことができれば理想的です。
シャドーイングができることが1つの目安
「どのくらい発音練習したらいいの」という話ですが、まずは「シャドーイングができること」を1つの目安として頑張ってみてください。
シャドーイングとは、音声を聞きながら、その少しあとに続いて自分でも発音をする練習です。
このシャドーイングができれば、その英文はバッチリ聞き取れる&リズムと強弱や音声変化を、大体マスターできてるはず。
こうやって聞き取れるようにした英文を増やせば増やすほど、リスニング力はどんどん上がっていきます。
シャドーイングは僕が日頃メインにやっているリスニング学習で効果は抜群。良かったら下の記事も参考にしてみてください。
英語シャドーイングを6ヵ月やった効果がヤバかった【やり方も解説】
ステップ3:(上級者向け)素材をネイティブの生の英語に切り替えてモノマネの質をあげていく
ここからは、上級者向けになります。
素材を海外ドラマやYoutube、podcastなど、ネイティブの生の英語に切り替えて、モノマネのクオリティを上げていってください。
自分の発音がネイティブに近づけば近づくほど、生の英語もどんどん聞き取りやすくなっていきます。
「洋画や海外ドラマを字幕なしで見たい!」という方は、ここまでチャレンジしてみてください。
僕の場合、今は「Culips」っていう英語学習者向けのpodcastを使って練習してます。とても良い番組です。
もしセンスがあれば、最初から生の英語を使うのもアリです。
もしリスニングや発音のセンスがある方(=モノマネスキルが高い方や、歌がうまい方、リズム感がある方など)は、いきなり生の英語を使って発音&リスニング練習をするのもありだと思います。
というのも、やっぱり本来は生の英語を使うのベストだからです。
そして、練習してるとわかるんですが、発音は個人のセンスによって上達スピードが全然違う気がするんですよね。歌がうまい人と苦手な人がいることと同じです。
なので、自信がある(?)方は、ぜひ生の英語を練習素材として使ってみてください。
他のみなさんは、僕のように学習教材から地道に練習しましょう。(^^)
まとめ:英語のリスニング上達に発音練習は効果的。ただし、必須ではないよ!
長くなってしまいましたが、記事の内容を改めてまとめておきます。
- リスニングを上達させるためには、たくさんの英語の音を覚えることが大切
- 英語の音を覚えるには、発音練習が効果的&忘れづらい
- ただし、発音できない音は聞き取れないわけではないから、細かい発音にこだわりすぎるのは良くない
- 「細かい音」よりも「文やフレーズ全体の音の特徴(リズムと強弱・音声変化)」を掴むことが大切
- とりあえずはお手本の音声を「シャドーイングできること」を目標に練習してみよう
【最後に】リスニング上達はしたいけど発音は苦手な方へ
最後に、1つだけ。もし
リスニング力はUPさせたいんだけど、発音がすっごく苦手な方
がいましたら、伝えておきたいことがあります。
それは、「リスニング上達のために、発音練習が必ず必要なわけじゃない」ということ。これ、実は最初にも言ったんですが、触れてませんでしたね。汗
- 「自分の発音が嫌い」
- 「英語を口に出すことが今はまだどうしても抵抗がある」
- 「どう頑張ってもカタカナがとれない」
絶対、いると思うんですよね。僕も発音練習してて、そう感じたことがありました。
はじめは英語を口に出すことすらなんか恥ずかしくて抵抗があったし、試しに録音してみた自分の発音を聞いて、キモくて絶望⇨しばらく発音練習から遠ざかったこともありましたよ。
日本人なんだから発音とか別にどうでもいいじゃん?って開き直ったり。(笑)
発音をやらなくてもリスニングは上達します
今でこそ自分の過去の体験や知識をこうやって体系的にまとめてますが、自分がこんなにうまく(順調に)学習を進められてきたかというと、まったくそんなことはない。
なので、もし発音に抵抗があるなら、無理して練習しなくてもOKです。それでもリスニングは上達します。
自分の場合はなんとかここまで来れたからいいですが、中にはそれで発音練習が嫌になっちゃう=リスニング上達すらも諦めてしまう方もいるかもしれない。
それって、すごく勿体ないですよね。
確かに発音練習はリスニング上達に効果的ですよ。でも、ディクテーションしたりとか、単純に何回も同じ英語を聞きまくったりするだけでも、ちゃんと英語の音は覚えられる=リスニングは上達します。
なので、もしリスニング上達したいけど発音が苦手な方は、安心してください。自分のペースで、自分なりのやり方で、焦らずに、着実に進んでいきましょう。
英語学習は長い道のり。効率だけがすべてじゃないよ!
苦手を克服することは大切だけど、それは別に今じゃなくてもOKです。
英語学習は長い道のりなので、多少遠回りしたってまったく問題ない。効率だけがすべてじゃありませんからね。
と、最後にダラダラと話してしまいましたが、この記事がリスニング力をUPさせたい方にとって少しでも参考になれば、すごく嬉しいです。
もし記事を読んで何かわからないことがあったら、コメント欄で遠慮なく質問してください。
じゃあ、ながーい英語学習、一緒に頑張りましょう!