こんにちは、KOKIです。
『よく英語は音読がいいって聞くけど、どうやって音読したらいいんだろ?ちゃんと効果があるやり方を具体的に知りたいなぁ。』
こんな方向けの記事です。
僕自身、今ではTOEICだと975ですが、音読は普段の学習にずーっと、取り入れてきました。
もちろん効果を実感してるし、音読はおすすめです。
が、しかし。
「ただ声に出して読むだけ」では、ほぼ効果ないです(経験済み)。
そんなわけで、「音読の効果的なやり方」をわかりやすく解説します。参考にどうぞ!
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英語音読の効果的なやり方【5ステップ】
- 知らない単語や文法をなくす
- 英文を「意味のかたまり」に区切る
- 音声を聞いて発音チェック
- 音声のマネをして音読
- 意味も考えながら音読
上記が、効果的な音読のやり方です。
下の英文を音読する仮定で、説明していきます。
I’m going to eat some cake.
今回は初心者の方でもわかりやすいように簡単な例文を選びましたが、文が長くなってもやり方は同じです。
【その前に】音読の目的を知ってますか?
目的がわからないと効果的な学習ができないので、念のため説明しておきます。
音読の主な目的は2つです。
1.英文の正しい発音を覚える
音読によって「読めるけど聞けない」を解消できます。
結果としてリスニング力はもちろん、リーディング力(読むスピード)も上がります。
2.文法や単語を体で覚える
文法とか語順、単語の使い方が感覚的に身につきます。頭ではなく、体で覚える感覚です。
結果として、日本語に訳さなくても英語を理解できるようになったり、英語を話す土台ができます。
では、ここから具体的な音読のやり方を解説していきますね。( ^∀^)
ステップ①:知らない単語や文法をなくす
まずは英文の意味がわかるようにします。
知らない単語や表現、文法があれば調べてください。
英文:I’m going to eat some cake.
- be going to do : 〜するつもり
- eat : 食べる
- some cake : ケーキ
和訳:ケーキを食べるつもりだよ。
ステップ②:英文を「意味のかたまり」に区切る
I’m going to / eat some cake.
私はするつもりです / ケーキを食べる
こんな感じです。
目的は、英文の意味を前から語順のまま理解できるようにすること。
スラッシュリーディングともいいます。
区切る場所は?=どこでもOK
区切る場所に決まりはありません。
なんなら、区切らなくてもOKです。
英文を前から読んでみて、「意味がスムーズに理解できないところ」で区切る感覚です。
このとき、英語の基本的な語順(=文型)を意識すると読みやすいと思います。
下記に例を2つあげておきます。
- 「何/誰が」「どうする」「なにを」
+(どんなふうに どこで 誰と いつ なんのために どうやって etc…) - 「何/誰が」「何だ/どんなだ」
+(どのくらい 誰にとって なんのための いつ etc…)
ステップ③:音声を聞いて発音チェック
このあとモデル音声をマネして音読するための、準備ステップです。
音声を聞いて、どうやって発音されているかをチェックしてください。
チェックポイントは2つです。
- つながっている音
- 強調されている音
必要であれば、下の画像のように書き込むとわかりやすいはず。
発音に慣れていない場合は、とりあえず「カタカナ」を書いちゃってもOK。
「細かい発音(rとかlとか)」よりも、「音全体の特徴」をつかむことが、超大切です。
ステップ④:音声を聞いて、マネして音読
チェックしたポイントを意識しながら、音声をマネして音読します。
とりあえず意味はおいといて、音をマネすることに集中してください。
学校の授業でよくやった『リッスン&リピート』みたいにやるのがオススメ。
音声「I’m going to eat some cake.」
⇨停止
⇨自分「I’m going to eat some cake.」
みたいな感じですね。
この方法がやりづらければ、音と一緒に、もしくは少し遅れて音読してもOK。
次のステップに移るまでに、
- モデル音声とだいたい同じスピードで音読できる
- リズムと強弱をしっかりマネできる
ようになれば理想です。
何回音読したらいい?→回数にはこだわるのはNG
音読する回数にはこだわらないでください。
なぜなら、英文によって、必要な音読回数は全然変わってくるからです。
繰り返しになりますが、あくまでも、
- モデル音声とだいたい同じスピードで音読できる
- リズムと強弱をしっかりマネできる
ようになるまで、音読してください。
音読回数については、記事の後半で改めて説明します。m(_ _)m
できれば自分の英語を「録音」しよう
自分の音読を録音することで、
- モデル音声を聞き比べられる
=改善点がハッキリするので、高速で上達できる - あとで聞き返すと、上達が実感できる
=嬉しくなって、モチベーションが上がる
というメリットがあります。
僕自身、自分の英語を録音するようになってから一気に上達が加速しました。ちょいとメンドイですが、おすすめです。
長い分は、区切って音読しよう
英文が長かったり、まだ発音に慣れてない場合は、聞いた音声の発音を覚えられず、うまく音読できないかもです。
そんなときは、「意味のかたまり」で分けて音読しましょう。
たとえば、
I’m going to eat some cake with my girlfriend after dinner tomorrow.
という英文なら、
音声「I’m going to eat some cake」
→停止(空白)
→自分「I’m going to eat some cake」
→音声続き「with my girlfriend」
→停止(空白)
→自分「with my girlfriend」
・・・
みたいな感じです。
「音読用の空白作詞」&「録音」ができる最高のアプリ
音声のマネをするのに、いちいち「停止」するのはメンドイですよね。
そんなときに使える神アプリがこちら。
音源を取り込めば、リピート用の空白を簡単に作ることができます。しかも、録音もできます。
個人的に、このアプリは全英語学習者がダウンロードするべきだと思います。最高すぎです(iPhone版しかないのが残念ですが)。
ステップ⑤:意味も考えながら音読する
最後のステップです。
ある程度スムーズに発音できるようになったら、意味を考えながら音読してください。
I’m going to eat some cake.
コツは「感情を込めて」音読すること
具体的には、
- 「意味のかたまり」を意識する
- 「誰かに向かって話しているイメージ」で音読する
の2つがコツです。
文字で説明するのは難しいんですが、たとえば、
①:友達とかに「明日なにすんの?」と
聞かれたことを想像する
②:明日の予定のことを考えながら
「I’m going to(アイムガナ)」まで言う
③:ケーキを食べることを想像しながら
「eat some cake.」と言う
④:一文まるごと、実際に話していること
を想像して音読する
といった感じ。
英文と自分の感情が重なる(?)感覚になるまで繰り返せれば、ベストです。
もし会話文じゃなく、なんかの物語とかスピーチなら、目の前に人がいることを想像して、その人に内容を説明したり、語りかけるイメージで音読しましょう。
これが、「英語のまま理解する」第一歩です
こうして「英文と自分の感情が重なる感覚」になるまで音読すると、頭の中から「日本語」が消えます。
結果として、たとえばこれから「be going to」を読んだり聞いたりしたときは、
「be going to…」→「〜するつもり」
ではなく、
「be going to…」→「なにをするつもりなの?」
みたいな感じで、日本語に訳さなくても先の内容を無意識に期待するようになるんです。
「英語を英語のまま理解する」って、こんな感覚ですよ!
あとは定期的に復習しよう
はじめのうちはすぐ忘れると思うので、できれば復習しましょう。
復習方法はシンプルに
- 音声を聞いて、マネして音読
- 音声なしで、感情を込めて音読
でOK。
もし英語学習をはじめたばかりなら、がっつり英語力の土台を作るために、毎日復習するのがベストです。
そうやって発音とか文法、単語を「体で覚える」くらいやり込むと、あとの上達が劇的に速くなりますので。
とはいえ、あんまり几帳面にならなくてもOKです。気づいた時に、やりましょう。
英語音読で効果を出すための注意点3つ
ここまで説明した音読のやり方はあくまでも「僕がおすすめするやり方」でして、一例に過ぎません。
なので、完璧にこのとおりにやらなくても大丈夫です。
ただし、最低限下の3つは意識して音読してください。じゃないと、効果がなくなる可能性があります。
- 発音はできるだけ正確にマネする
- 意味を考えながら音読できるようにする
- 「回数」や「期間」にこだわらない
1.発音はできるだけ正確にマネする
へんな発音で音読すると、英語を聞き取ることが難しくなります。
たとえば今回の例だと、「I’m going to」を自己流で「アイムゴウイングトゥー」と音読していたら、いつまでたっても「アイムガナ」の聞き取りに苦労します。
この程度ならまだいいですが、「自分の発音」と「実際の発音」とのギャップが大きければ大きいほど、リスニングに苦戦することは確実です。
なので、「音声のマネ」は徹底するようにしてください。
ネイティブ並みは必要ない
とはいえ、「ネイティブ並み」である必要はまったくないので、ご安心ください。
すでにお伝えしたとおり、「r」や「l」などの細かい発音(母音や子音)まで完璧にマネできなくてもOK。
最低限「リズムと強弱」や「スピード」、「音のつながり」など、「音全体の特徴」を正確にマネできれば大丈夫です。
発音とリスニングに関して詳しくは下の記事も読んでみてください。
2.意味を考えながら音読する
ありがちだと思うのが、ただ口を動かしているだけの音読。これは正直、ほぼ効果ないです、、、。
どんな勉強法も、最終的には必ず「意味」も理解しながらやらないと、それはもう「言葉」じゃなくなってしまいます。
なので、くどいようですが、音読はしっかり意味も考えながら、自分が話している感覚になるまで、やってみてください。
3.「回数」や「期間」にこだわらない
『1つの英文を、何回音読したらいいの?』
『1日何分何ヶ月音読したら効果あるの?』
目安が知りたいのは、すっごくよくわかります。
が、回数や期間を目標に音読を続けるのは、基本的にはオススメしません。
回数を決める=「音読すること自体」が目的になってしまう
回数や期間を目標にすると、それを達成すること自体が目的になり、これは本質じゃありません。
「音読の目的」は、あくまでも
- 英文の正しい発音を覚えること
- 文法や単語を体で覚えること
でしたよね。
この「目的」を達成するために必要な音読の回数や期間は、人によっても英文によっても違うはずです。
目安がない=自分が納得するまで改善を繰り返そう
目安がないなら、どうしたらいいのか。
大切なのは、1回1回の音読を、自分なりに評価&改善する意識を持ってやることです。
そして、自分が納得するまで、繰り返しましょう。
たとえば、
『この英文ははじめからスムーズに音読できたな。次いっちゃおう。』
『この部分の発音がうまくできないから、ピンポイントで練習してみよう。』
『この表現の意味がスッと入ってこないから、他の例文もググってみよう。』
『この英文はどうしてもうまく音読できないな。いったん飛ばして進もう。』
みたいに、常に自分なりに工夫して進めることが、ものすごく大切です。
英語の上達スピードは、勉強法そのものよりも、「なにをどう意識したのか」によってまったく変わることを覚えておいてください。
どうしても目安がほしい場合は「1文10回」
とはいえ、はじめから自分の音読を客観的に評価するのは難しいと思うし、目安がないとやる気になれない方もいると思います。
そんなときは、1文MAXで10回を目安に、音読をしてみてください。
- 発音を意識した音読:5回
- 意味を考えながら音読:5回
でOKです。
ただこれは決して、10回やれば効果的っていうわけじゃありません。
同じ英文を飽きずに集中して音読するには、慣れてないと最大でも10回くらいが限界かな、ということです。
そしてその10回の音読を、毎回少しでも改善する意識を持って頑張ってみてください。
では、記事は以上になります。
もしやり方でわかりづらい部分とか、質問がありましたら、気軽にコメントをください!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。m(_ _)m
こんにちは。
先月からシャドーイングを始めましたが壁にぶつかってばかりいる為、是非アドバイスを頂けないかと思い始めてコメントさせていただきます。
シャドーイングをしていると、「早すぎる」「リンキングして違う音になる」「リダクションしている」とかは分かるのですが、明らかに全然違う音に聞こえてしまうことが結構あります。KOKIさんも最初のうちはそういったものがありましたか?
以前、ネイティブは実は発音は人によって音は異なってアクセントさえ合っていれば通じるようなところがあると聞いたことがあります。なので、必ずしも発音記号通りに発音されているわけではない、という事なのかな?と思ったりします。
それとも、単純に回数を重ねていけば後で聞こえるようになる(やっぱり今の自分の耳のせいなのか)どっちだろう?と疑問に思っています。
こばやしさん、コメントをありがとうございます。一度返信させていただいたんですが、わかりづらかったかもなので、改めて返信します。
僕も昔はこばやしさんと全く同じ疑問を持ってました^^;
明らかに違う音に聞こえてしまう原因は、こばやしさんのおっしゃるとおり、”発音は人によって違うから”です。
なので、細かい音(母音や子音などの発音記号通りの音や音声変化のルール)を聞こうとすると、リスニングは伸び悩みます…。こういうのは極端な話、教材用の音でして、実際に発音されている音ではないので、錯覚以外ではどうしたって聞き取れないからです。
解決策は、この記事でも書いてあるとおり、
・聞いた音の全体の特徴を捉えつつ、その意味とセットで覚えていく(マネして発音できればベスト)
です。
日本語の極端な例で、簡単に説明しますね!
たとえば、日本語の『ッしゃっせー!』が聞き取れず、スクリプトを確認すると『いらっしゃいませ』だったとします。
このとき、まず大切なのが、
①「教材用の発音(い、ら、しゃ、ま、せ)」を聞こうとしないこと
②「どう音が変化してるか(“い”がリダクションしてるなど)」を考えないこと
の2つ。前述のとおり、こういう細かい音は人によって変わるので、聞こうとしても聞き取れないからです。
かわりに、『ッしゃっせー!』を『いらっしゃいませ』だと、聞こえた音のまま、覚えてしまいます。
このとき、「音全体の特徴」を捉えることが大切です。できれは発音して、マネしてみてください。細かい音にはこだわりすぎなくてOKです。(たとえば、”しゃ”を”しぇ”で発音して覚えても、全体のリズムや音の高低の流れが崩れていなければ、問題なく聞き取れるし、伝わります。)
こんな感じで、聞き取れなかった音と意味をセットで覚えていくことが大切です。
そして、そうやって聞き取れる英語が増えるにつれて、新しい英語の音や意味がどんどん楽に覚えられるようになってきます。
同時に、話の文脈とか背景知識なども合わせて、音が崩れていようが無意識に聞き取れる(というよりは、わかる)ようになります。
リスニングは、「聞いた音と、自分の記憶にある音の、マッチング作業」なので、耳の良さとかは関係なく、聞いた音と意味をコツコツ覚えていけば必ず上達するので、頑張ってください。(^^)
以上、スーパー長文を失礼しました。m(_ _)m
また何か疑問等ありましたら、遠慮なく聞いてください!
とても丁寧に分かりやすくご説明していただきありがとうございます!
実は今英語コーチングを受けているのですが、そこでもらうアドバイスよりもよっぽどためになりましたw
→今のコーチはKOKIさんのように、後から英語を身に着けたバックグラウンドではない方なので「いや、スクリプト通りに発音してますよ?勝手に自分の中で変換してそう聞こえている空耳です」って言われてしまって、「うーん、これは私の耳の問題なのか?」でも、話者の文中に出てくる「what」はもはや「ウェア」のスーパーショートバージョンみたいに聞こえる!「ウェ」で始まっている音に聞こえたけど…という事がありました。※映画の中の日常会話のセリフで、とっても早いやつです。
KOKIさんのメッセージを拝見して、一旦そう聞こえてもOK、全体を掴むという事を意識したいと思いました。(シャドーイングをしていると、一語一句きちんと正しく音を理解して~と思っておりましたので、細部が結構気になりすぎていました)因みに、話者によって発音が異なる(というより母音や子音が異なる?発音記号通りではない?)のは全体の2%くらいの感じで、それ以外はちゃんと聞こえる(リダクションやリンキングで音の変化が起きているものと理解が出来る)ので、全体を把握するには全く問題ない分量だと思いました。
ここのところずっとこの問題が解決できずに色々ググっていたところ、こちらのサイトを見つけたのですがかなり為になることが沢山書いてあって「もっと早く知っておけばよかった」と思っています。これから参考にしながら学習を継続したいと思います。
因みに私は恥ずかしながら、TOEICは900点程度なのですが、スピーキングになると中学レベルでもまったく発音もダメ、リズムもめちゃくちゃ、時制や冠詞も書けば出来るけどとっさには出てこず、滅茶苦茶、知っている単語も全く出てこない、という状態でしたので、1ヵ月前に一念発起して英語学習を始めたところです。道のりは長いですが、頑張ります。
少しでもお力になれたようでよかったです!
にしても、いろんなコーチがいるもんですね、、、笑
僕自身、今もまだまだしょぼい英語力ですが、言語の習得に関してはめちゃくちゃ勉強しつつ実際に試行錯誤もしてきたので、ためになると言っていただけるのは本当に嬉しいです!
そして、同じく僕もTOEIC900ありますが英会話はまだまだ苦手なので、お互い頑張りましょう…!
また何かありましたら、いつでもコメントをください。僕にできる範囲で、全力でお答えします!
ありがとうございます!私のレベルは全然KOKIさんとはくらべものにならない程度だと思いますが、、、KOKIさんも恐らく苦労して努力して得られた英語力だと思いますので、道筋が見えてとても参考になります。また躓いたらコメントさせてください。