TOEICで900を目指そうと思ってるんだけど、単語って何をどれくらい覚えたらいいだろう?実際に900取った人が覚えた単語数とか、どんな単語帳を使ったのか知りたいなぁ。あと、単語学習の具体的な進め方とかも、参考にしたい。
こういった疑問にお答えしていきます。
- TOEIC900に必要な単語数とオススメの単語帳
- TOEIC900を取るための単語学習の進め方
僕自身、TOEICは半年で650くらい(公式問題集の予想スコア)→965を取ることができました。
当時はTOEIC特化でもいいから、とにかく「ムダなく最短で900を超えたい」と考えてまして、単語学習もそれなりに工夫したつもりです。
そんな感じで、この記事ではTOEIC900を取るための単語学習について、その全体像をまとめて解説していきます。
単語に限らずですが、しっかり対策すれば900はわりと難しくないので、短期間でハイスコアを狙いたい方は是非参考にしていただけたらと思います。m(_ _)m
TOEIC900に必要な単語数とは【6000語くらいで十分です】
TOEIC900を取ることに特化すれば、データ的にも僕の経験的にも、必要な単語数は6000語もあれば十分です。
たとえば現時点で4,000語くらいの単語力があるなら、あと2,000語ほど=単語帳1冊分+αくらい覚えればOK。
参考までに、根拠となるわかりやすいデータと、僕が覚えた単語数を紹介します。
「4000語」でTOEIC英文の99%をカバーする単語リストがある
※画像はhttp://www.newgeneralservicelist.org/toeic-listより
この画像に「NGSL」と「TSL」というのがありますよね。
これは世界的な言語学者が「大量の英文データから頻出単語をリスト化したもの」です。
それぞれの単語リストで、
- NGSL=基本の約2800単語➡あらゆる英文の約92%
- TSL=TOEICに特化した約1200単語➡上の「NGSL」と合わせるとTOEIC英語の99%
をカバーしています。
つまり、この「基本2800語+TOEIC頻出1200語=4000語」を覚えれば、データ上はTOEICに出てくる単語の99%は理解できることになります。
ただ、実際にはこんなにうまく頻出単語だけを学ぶのはキツイ(そういう単語帳もない)し、ほとんどの人がすでにこのリスト以外の単語も覚えちゃってるので、現実的に必要な単語数は4000語より多くなるはず。
ちなみに、この「TOEIC SERVICE LIST」は下のページにてExcelファイルでダウンロードできます。
僕が覚えた単語数は「6000語」くらいです
僕がTOEIC965を取ったときに覚えていた単語数は、「6000語くらい」だと思います。 ただ、実際にTOEIC学習中に覚えた単語数は
- 単語帳1冊➡1,000語ほど
- 普段の学習中で知らなかった単語➡800語ほど
でして、合わせると2,000語も覚えていません。
もともと平均的な大卒程度の英語力はあったので、たぶんスタート時点で4,000語くらいは覚えてたはず。で、上記の約1,800語と合わせると、「6,000語くらい」といった感じです。
この状態で965を取れたわけですが、そのとき問題の中に知らない単語はほぼない状態でした。
余談:「TOEIC900には1万語必要」の真意
「TOEIC900には1万語必要」と聞いたことがあるかもですが、これは「単語数」じゃなくて、「単語レベル」の話です。
簡単に言うと、1万語覚えてる語彙レベルの人しか知らないような難しい単語も、中には出てくるよってことです。
とはいえ、1万語レベルの単語を全部覚えようとするもんなら、TOEICには100%出てこないであろう単語も大量に覚えるハメになります。
なので、TOEIC900を取るためなら、TOEICに出る単語だけを拾って覚えていくべきです。そうすれば、1万語なんて全然必要ありませんので。
TOEIC900を目指す方にオススメの単語帳【結論:金フレです】
前述のとおり、単純にTOEIC900だけ目指すなら、使う単語帳は1冊で十分です。
(900を目指す方はすでに4000語レベルの基本単語をほぼ覚えていると思うので、その前提としてですが…)
で、オススメの単語帳は「金フレ」。
オススメというか鉄板なので、特別こだわりがない限り、他の単語帳と比較する必要すらないと思います。
僕自身、当時はなんの迷いもなく金フレを選びました。そして実際にTOEIC学習をはじめると、金フレの単語って本当によく出てくるんですよ。感動するレベルです。
金フレは「アプリ」を使うのが圧倒的にオススメ
金フレは普通に紙媒体の単語帳とアプリがあります。で、個人的にはアプリがオススメ。
なぜなら、
- スマホ1つで場所を選ばず単語学習ができる(その気になれば出先のトイレでも勉強可能)
- 単語の音声を「タップ」するだけで聞くことができる
- アプリによっては、シャッフルしたり、苦手な単語だけを集中して覚えることができる
からです。
普通に金フレのアプリ版を使ってもいいと思いますが、僕は「abceed」というアプリ内で購入して使いました。
このアプリでは金フレ以外にも「文法問題 出る1000問」や「特急シリーズ」など王道のTOEIC教材も使えるので、かなりオススメ。
ただ、紙の本かアプリかは好みの問題もあると思います。
たとえば、自分で覚えやすいように書き込みたい方とかは、紙の単語帳でもいいのかなと。
金フレ以外の単語は自分で集めていけばOK
金フレ1冊やっとけば、体感的にTOEIC英語の9割くらいの単語はカバーできるはず。
で、残りの1割は普段の学習中に公式問題集や模試とかで出会った知らない単語を、自分でまとめていけばOKです。
僕の場合は最終的に800語くらいまとめました。公式問題集を含めた模試20回分以上で、このくらいです。
TOEIC900を取るための単語学習の進め方
ざっくりと下のような感じです。
- まずはTOEIC単語帳(金フレ)を覚え切る
- そのあと普段の学習中に出会った知らない単語をまとめる&覚える
すでにスコアが600ほどある方向けです
ここで紹介する勉強法は、すでに高校レベルまでの基礎学習を終えている方、TOEICスコアでいうと600くらいは取れる方向けです。
まだこのレベルに達していない方は、そもそもTOEIC対策をはじめるのが早すぎるので、あまり参考にならないかもですがご了承ください、、、m(_ _)m
まずは金フレ=「TOEIC頻出単語」を覚え切る
各パートの対策に入る前に、まずは金フレを一通り覚えちゃいましょう。
先に頻出単語を覚えるべき理由は2つ。
- 先に頻出単語を覚えておけば、この後の学習で出会う知らない単語の数がぐっと減る=復習が楽になる
- 問題集を使った学習中に「単語帳で覚えた単語」にたくさん触れられる=単語がしっかりと定着する
からです。
あまり時間をかけずに、1ヵ月くらいで覚え切ってしまうのがオススメ。
1ヵ月で1000単語を覚る方法【反復がすべてです】
単語の覚え方はシンプルです。
とにかく「英語を見る➡日本語訳を思い出す」をひたすら繰り返すのみ。
いろんなやり方を試したことがありますが、TOEICみたいな試験の単語暗記は結局これが一番効果的です。ヘタに凝ったやり方をする必要はありません。
短期間で単語を覚えるためのポイントをいくつかまとめておきますね。
- 一日に100~200個単位で進める
- 1つの単語に時間をかけない(英語を見て数秒で思い出せなかったら訳を確認)
- 意味を思い出しやすくする工夫をする
- 覚えたい範囲の単語を最初の数日で何周もして詰め込み、そのあと復習の頻度を下げていく
- 苦手な単語は別にまとめて復習の頻度を上げる
大切なのはスピードを意識して、「意味を思い出す」プロセスをたくさん繰り返すこと。
この辺りに関して細かく説明すると長くなってしまうので、別の記事にまとめようと思います。m(_ _)m
普段のTOEIC学習中に出会った知らない単語をまとめる&覚える
金フレを覚え切っても、知らない単語はまだまだ出てきます。 そういう単語は、なにかの形で別にまとめて、金フレと同じ要領で覚えていきましょう。 まとめ方としては、
- 単語暗記アプリを使う
- 単語カードを作る
- 小さいメモ帳に書く(単語帳みたいに)
などがあるかと思います。
こういったツールを使って、「英単語+和訳」だけをシンプルにまとめていきます。例文とかは不要です。
単語暗記に使えるアプリ【3つ紹介】
単語をまとめるのはやっぱりアプリがオススメです。「書き写す」という作業がいらず、楽なので。(^^)
3つ、それぞれメリットデメリットも合わせて、簡単に紹介しておきます。
1.abceed
さっきも紹介したこのabceedですが、アプリ内の「my単語帳」が使いやすくてオススメ。
「Premiumプラン(月額450円)」に登録すると、この機能が使えます。
- メリット:辞書機能付き、単純に使いやすい
- デメリット:月額制
金フレと合わせて、単語はabceed1つでまとめて管理するのが一番かなと思います。
2.Quizlet
無料の単語暗記アプリです。一応、他のユーザーが作った単語リストも学習できるのが特徴。
- メリット:英語を入力すると自動で和訳の候補が表示されて入力が楽、無料
- デメリット:音声が機械っぽくてちょっと微妙
3.Anki
定番の暗記アプリ。単語の習得度に応じて、復習タイミングを自動で調整してくれます。
- メリット:復習するべき単語を自動でノルマ化してくれる
- デメリット:iPhone版だけ有料しかも高い(3,000円)、機能が複雑でとっつきにくい
そんな感じで、この記事は終わりです。
記事のはじめにも書きましたが、しっかり戦略を立てれば、TOEIC900は思ってるほど高いハードルじゃないです。
参考までに、僕の実体験をもとにした、『短期間でTOEIC900をとるための勉強法』も別記事にてまとめてます。よろしければどうぞ。
さっそく今日から金フレをはじめて、900取っちゃいましょう。(^^)/