英語学習アプリ「トーキングマラソン」を使ってみた【英語アプリレビュー】

アルクの英語学習アプリ「トーキングマラソン」を使ってみた

 昨年12月に販売がスタートしたアルクの英語学習アプリ「TALKING Marathon(トーキングマラソン)」。2週間の無料お試し期間で一通りアプリを使ってみたので、簡単にレビューをしたいと思います。

結論からお伝えしますと、アイディア自体は素晴らしいものの、イマイチおすすめするには惜しいアプリだと感じました。また、中級者以上向けの内容で、初心者が学習するにはかなりハードルが高いです。

ではここから、トーキングマラソンの良い点・悪い点、このアプリを使って英会話は上達できるかどうかという点を中心に、まとめてお伝えしていきます。

トーキングマラソンがどういったアプリなのか、詳しくは下の記事でまとめているので、参考にしてみてください。

英会話フレーズを”使って”覚える。英語学習アプリ「TALKING Marathon(トーキングマラソン)」

2017.12.13

使ってみてわかった、トーキングマラソンの3つの魅力

1.実際の会話に近い感覚でフレーズの練習ができるため、「話せるフレーズ」がどんどん増えていく

トーキングマラソンの最大の魅力はこれでしょう。日常で使えるフレーズを、実際に会話する形で練習できるという点です。フレーズを”使う”練習ですね。

こうしてフレーズを使う練習をすることで、ただ頭で覚えているだけではなく、実際の会話で使えるフレーズ、つまり「話せるフレーズ」をどんどん増やしていくことができます。

そのために、トーキングマラソンの学習は3つのステップに分かれています。

  1. まずは会話してみて、自分が言えないフレーズ、知らないフレーズをチェック(RUN)
  2. 会話中のフレーズと、それを応用したフレーズを繰り返し声に出して覚える(WORK OUT)
  3. もう一度会話に戻り、覚えたフレーズを実際に使ってみる(RUN AGAIN)

3つのステップについて詳しくはこちらへ ➡トーキングマラソンってどんなアプリ?

自分が話せない英語を知り、反復練習して覚え、実践で使う。この3つのステップは、スピーキング上達の基本(理想)です。「話せない英語」を「話せる英語」に変えていく、これがそのままスピーキングの上達につながるわけです。

なお、収録フレーズはアルクの人気英語学習書籍「キクタン英会話」がベースとなっており、ネイティブが日常生活で使うようなお決まりフレーズや、実用フレーズがたくさんあります。

例えば、

  • Take out, please.(持ち帰りで。)
  • I’d like a glass of wine, please.(グラスワインをいただけますか?)
  • Can I use this coupon?(このクーポン使えますか?)
  • Would you say that again?(もう一度言っていただけますか?)

といった海外旅行先でそのまま使えるフレーズや、

  • What happened?(何かあったの?)
  • I hope so.(そうだといいね。)
  • That sounds great !(それはいいね!)
  • That’s a pity.(それは残念だね。)

などの日常会話で頻出の決まり文句まで幅広いです。

初心者のうちは、まずは実用フレーズを1つ1つ「話せるフレーズ」に変えていくことで、今までとは比べ物にならないくらい英語が話せるようになります(もちろん、フレーズを覚えるだけでペラペラにはなりませんが)。

余談ですが、初心者はこういったフレーズを覚えていく中で、じゃあどんな文法が使われているのか、使われている単語にはどんな意味やニュアンスがあるのかを少しずつ学んでいくのが理想です。「まずは文法と単語を詰め込む」みたいな”勉強”はやめましょう。

私は英語学習歴がある程度長く基本的な会話はできるのですが、それでもすんなりと出てこないフレーズがいくつかありました。ですが、ステップ2でそのフレーズをしっかりと反復練習ができるため、ステップ3でもう一度実践した時にはスムーズに口から出てきます。こうして上達が実感できるというのも、魅力的なポイントです。

2.1つの表現を使った色々なフレーズが学習できるため、丸暗記にならない

トーキングマラソンの2つ目の魅力は、ただフレーズを丸暗記するのではなく、そのフレーズに使われている表現を使った別のフレーズも学習できるという点です。ちょっとわかりにくいですね。

例えば、はじめのステップ「RUN」で、会話の中に「Can I come, too?(僕も行ってもいいですか?)」というフレーズが出てきたとします。これを単に「Can I come, too?=僕も行ってもいいですか?」というように丸暗記したままでは、このフレーズで肝心な「Can I ~(~してもいいですか?)」という基本表現の使い方が中々身に付きません。

そこで、2つ目のステップ「WORK OUT」では「Can I come, too?」の他に、同じ「Can I~」を使った別のフレーズもいくつか音読練習できるというわけです。

Can I come, too?(僕も行ってもいいですか?)

➡ ステップ2「WORK OUT」

  • Can I keep this?(これもらってもいいですか?)
  • Can I say something?(発言してもいいですか?)
  • Can I ask you a favor?(1つお願いしてもいいですか?)
  • Can I borrow your umbrella?(傘を借りてもいいですか?)

こうして、同じ表現を色々な言い方で何度も音読練習することで、「Can I~」の使い方が感覚的に身に付いてきます。

私自身、はじめはこういったやり方で基本表現の使い方を少しずつマスターしていきました。この学習法は本当に効果的で、海外旅行先くらいならこれだけで話せる英語の幅が一気に広がります。

3.やることはシンプル。一回の学習時間も最低5分程度で済むため、続けやすい

トーキングマラソンの3つ目の魅力。それは学習の続けやすさです。

英会話を上達させることの何が難しいか。それは文法だとか暗記だとか以前に、学習を続けることです。どんな効果的な学習法だろうといくら最短ルートだろうと、続かなくてはなんの意味もありません。

その点、トーキングマラソンの続けやすさは、これから英語学習をはじめる方にとって大きなメリットになります。

まず、このアプリの構成は本当にシンプルです。トレーニングをはじめると自動的に学習するスキット(会話シチュエーション)が選択され、後は先にお伝えした3つのステップを指示通りにこなすだけ。そして、1つのスキットを学習するのにわずか5分程度しかかかりません。

レッスンや学習項目の選択もなければ、学習内容はフレーズの音読のみ。アプリを開きさえすれば、気づけば学習”してしまっている”ような感覚です。

こういったシンプルかつ少量の学習は、習慣化させるのにもってこいですね。朝起きて目覚ましを止めたら、トーキングマラソンを開いて1スキット分だけ英語学習。こんなちょっとの学習でも、毎日続けていくことで必ず英語は上達していきます。

はじめからあれもこれもやろうとしたり、「毎日30分勉強」といった目標を立てて三日坊主で終わってしまうよりも、まずはこうして少量の学習を習慣にしてしまうことが何よりも大切です。

英語学習の習慣づくりのきっかけとして、トーキングマラソンを使ってみる。アリだと思います。

初心者向けの学習内容にも関わらず、初心者には難しすぎる

 実用フレーズを覚え、それを実際の会話で使えるようにするという学習自体は、英会話初心者がスピーキングを上達させるための第一歩です。ですが、初心者がこのアプリで学習をはじめるのにはハードルが高い気がしました。

ある程度のリスニング力がないと使いこなせない

まず、このアプリはリスニングがある程度できることを前提とした作りになっています。

会話中の相手の英語は初心者にとって速すぎますし、日本語訳もありません。そして、会話音声を聞き流せるようなリスニングトレーニングは一切できません。

なので、リスニング力がないと相手が何を言ってるのかもわからないまま、ただ与えられた日本語を英訳するだけで会話の意味がなくなってしまいます。

解説がほとんどない

さらに、解説がほとんどありません。あるのは会話全文とその和訳、「WORK OUT」で登場した全フレーズとその和訳だけです。一部補足程度に解説がついてはいますが、それでも初心者にとっては十分とは言えません。

また、これら和訳と補足はいつでも確認できるわけじゃありません。必ず1スキット3つのステップをクリアしてから、その時だけ確認することができます。なので、和訳だけもう一度確認したい、みたいなことができないんですよね。これも初心者向けの仕様とは言えないでしょう。

学習する会話シチュエーションが選べない

これ、初心者にとっては致命的です。学習する会話シチュエーションは常にアプリ側で指定されてしまうので、自分の学習したいシチュエーションに特化することもできなければ、好きなタイミングで復習することもできません。

これが、一度学習しただけである程度フレーズを覚えられるくらい英語に慣れている方であれば、ただ黙々と与えられたシチュエーションでスピーキングのトレーニングをしていけばいいかもしれません。一応、一度学習したシチュエーションの復習も、タイミングを考えて自動的に指定されるようになっているとのことなので。

ですが、初心者にとってはやはり何度も繰り返し練習が必要ですから、自分でシチュエーションを選んで学習できないのは厳しいですね。

声が出せない環境だとまったく学習できないのも残念

 トーキングマラソンは、スキマ時間を使って学習ができるほどのシンプルで続けやすいアプリです。ですが、フレーズの音読に特化したアプリという性質上、声が出せないとなんの学習もできません。

例えば社会人なら、一番活用できるスキマ時間は通勤時間だと思います。この時間をいかに有効に使うかが、社会人の英語学習のカギと言ってもいいでしょう。

ですが、トーキングマラソンは声を出して学習する必要があるため、バスや電車の中では到底学習できません。そして車通勤でも、画面が見れないので学習できません。これはとても残念です。

せめて、会話音声の再生くらいはできればいいのにと感じました。

トーキングマラソンレビューまとめ:アイディアは素晴らしいが、学習アプリとしては物足りない

 実用フレーズを覚え、それを実際の会話で使う練習をするというアイディアは素晴らしいのですが、とにかくシンプル過ぎて英語学習アプリとしては物足りません。

これが無料ならおすすめできますが、いくらオンライン英会話付きと言えども月額4,298円は高すぎだと感じました。それなら、同じスマホ完結型の有料英語学習アプリ(サービス)であるスタディサプリEnglishを断然おすすめします。

スタディサプリEnglishは当ブログの別の記事で内容をまとめていますので、良かったら参考にしてみてください。

【口コミ&評判】スタディサプリEnglishの魅力と欠点を語りつくしてみた!

2017.02.16

ただ、トーキングマラソンは販売開始してまだまもないアプリなので、今後の改良に期待しています。

TALKING Marathon(トーキングマラソン)公式ページ

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