英語が聞き取れない最大の理由と、今すぐ解くべき大きな誤解

 

 「どうしてこんなに英語が聞き取れないのか。」

英語学習をはじめると必ず経験するのが、リスニングで英語が聞き取れないという悩みです。あなたも嫌になっていませんか?

リスニングで英語を聞き取れないのにはいくつか原因が考えられますが、一番深刻なのが、「文字を確認してもなお、どう頑張っても聞き取れない」という事態です。

よく英語は単語がつながるから聞き取りづらいんだとも言われていますが、実はそんな単純なことではありません。そもそも、多くの人が英語を聞き取るということ自体に大きな誤解をしています。

そこで今回は、英語が文字の通りに聞き取れない理由と、英語を聞き取ることに対する誤解、そして、リスニング力UPの全体像についてお伝えしていきます。

 

英語を聞き取ることに対する大きな誤解

 そもそも、「英語が聞き取れる」というのはどんな状態なんでしょうか?多くの方が、ここに大きな誤解をしています。

この誤解を解かずにリスニングをしていては、無駄な労力を費やすことになるばかりか、いくら頑張っても英語が聞き取れないと悩み続けることになってしまいます。

というのは、英語は耳だけじゃどう頑張っても聞き取れないんです。

つまり、英語を聞き取るときは、耳で聞いた音の情報だけで単語を認識しているわけじゃないんです。ネイティブの英語が聞き取れない最大の理由はこれです。

詳しく説明していきますね。

 

リスニングができない最大の理由は音が聞き取れないからではない

ネイティブの英語が早くて聞き取れないという方がいますが、実はこの悩み自体が見当違いです。

まず、ネイティブの英語が聞き取れないのは、早いからではありません。そして、聞き取れなくて当然なんです。

突然ですが、下の英文を読んでみてください。

Could you buy tmie with Taro?

意味がわかりますか?

ではもう一度、今度はこれから載せる英文を読んでみてください。

 

いきますよ・・・?

 

 

 

What tmie is it now?

 

 

意味がわかりましたか?

きっと、とっさに「What time is it now?(今何時ですか?)」だとわかったはずです。ですが、よく見ると「time」のスペルが違いますよね?

そして最初の文も、実は「time」のスペルを同様に変えたものです。「tmie」ってなんだ?って思いませんでしたか?

英語は、単語の形(音)が頻繁に変化する言葉です。上の例だと、「time」が「tmie」になるようなことが当たり前に起こるんですね。

なので、その単語の正しい音を知っていても、音が変わってしまってまったく理解できないことがあるんです。いくら音を聞き取ったところで理解できないんですね。

 

英語を聞き取るカギはいかにその文に馴染みがあるかということ

では、同じように単語の形が変わっていたのに、1つ目の文は「time」だとわからず、2つ目の文はわかったのはどうしてなんでしょうか?

これは、その文の文脈や構成から、頭の中で無意識にしっくりくる単語に置き換えているからです。

つまり、無意識に単語を置き換えられるほど、その文に馴染みがあるということです。リスニングでも同じことが言えます。

このように、リスニングで単語が聞き取れないのは、音を正確に聞き取れていないのではなく、その文に馴染みがないことが大きな理由なんです。

馴染みがないと、音が変わってしまったときに対応できなくなってしまうんですね。

 

英語はどうして音が変化するのか?

 英語は単語の音が当たり前のように変わる言葉だとお伝えしました。では、どうしてこんなことが起こるんでしょうか?

それは、英語特有の話し方に理由があります。

 

英語の音の変化の理由は”リズム”と”強弱”にある

私たちが話す日本語は、単語の音に高低をつけて話す言葉です。

例えば、「私は日本人です。」という文を幼稚園児が読むとどうなるか想像してみてください。

[su_note note_color=”#f8fbfe” radius=”0″]

たしはほんじんで。」

[/su_note]

きっとこんな感じになります。赤文字の部分の音が高くなるんです。これを高低をつけずに一定の音程で読むと、なんだかロボットみたいですよね?これが日本語の話し方です。

ですが、英語はそうじゃありません。

英語は音の高低ではなく、リズムと強弱をつけて話します。

例えば、「I am Japanese.」という文なら、

[su_note note_color=”#f8fbfe” radius=”0″]

「Iam JA pa nEse.」

[/su_note]

というように読みます。赤文字の部分を強く発音してそれ以外を弱く発音する。これを一定のリズムで繰り返しながら話すんです。「アイアム ジャー  ニー」といった感じですね。

ここで、弱く発音する部分の音が変化します。なぜなら、弱く発音する部分はそもそも相手に聞き取ってもらう前提で話していないからです。

聞き取ってもらわなくていいので、ただ自分がリズムに合わせて発音しやすいように話します。その結果、音がつながったり、消えてしまったり、短くなったりするということです。

上の例では、「I am」が「I’m」というように短くなることがありますが、これも音の変化の1つです。

つまり、純粋に英語の音を聞き取らなくてはいけないのはこの強調された部分であり、それ以外は音を聞き取ろうとするだけ無駄だということです。

 

どんな単語を強調して発音するのか

英語には強弱とリズムがあり、リスニングで正確に音を聞き取らなければいけないのは、強調されている部分だとお伝えしました。

では、どんな単語を強調するんでしょうか?これを知っておくと、英語の激しい音の変化にぐっと対応しやすくなり、英語が聞き取りやすくなります。

英語で強調される部分、それは簡単に言うと、意味を表す上で重要な単語です。名詞や動詞、形容詞などですね。

例をいくつかあげておきます。

 

もちろんこれらがすべてではありませんし、例外なく確実に強調されるというわけでもないんですが、まずはこういった意味を表す上で重要な単語は強調されることが多いということを知っておきましょう。

逆に言えば、こういった単語以外は音としてほとんど聞き取れないことがあるというわけです。

また、英単語にはすべてアクセントがあり、実際に強調されるのは単語のアクセントの部分です。

例えば、「beautiful」なら、「bAUtiful」といった感じで発音されます。

つまり、英語を聞き取るためには、リズムと強弱に耳を傾けながら、重要な単語を確実に拾って文を理解する必要があるということです。

 

どうやったらリスニングができるようになるのか

 では結局、リスニングで英語が聞き取れるようになるにはどうしたらいいんでしょうか?

ここで一旦、これまで説明してきた英語が聞き取れない理由のポイントをまとめておきます。

[su_note note_color=”#f8fbfe” radius=”0″]
  • 英語はリズムと強弱をつけて話し、弱く発音される部分は音が激しく変化する
  • 音が変化する部分は、どう頑張っても聞き取れないことがある
  • 聞き取れない部分は、無意識に単語を補えるようになる必要がある
[/su_note]

これらのポイントを踏まえた上で、英語が聞き取れるようになる方法を説明していきますね。

 

まずは「精聴」からはじめよう

英語を聞き取るためにまず必要なのが、精聴というトレーニングです。

精聴とは簡単に言えば、音を正確に聞き取るためのトレーニングです。このトレーニングによって、個々の単語の発音はもちろん、英語のリズムや強弱、音の変化などを徹底的に頭に叩き込みます。

馴染みのある英語を増やす作業です。

具体的方法を簡単に説明すると、

[su_note note_color=”#f8fbfe” radius=”0″]
  1. スクリプト付の音声素材を用意する
  2. 「これ以上聞き取れないな」と思うまで繰り返し聞く
  3. スクリプトを確認して、聞き取れなかった部分をチェックし、原因を確認する
  4. 音を聞いて英文が完璧にわかるようになるまで、何度も聞き込む
  5. 音声に合わせて音読をした後、シャドーイングをする
[/su_note]

という流れです。これを素材のレベルを少しずつ上げながら繰り返していきます。

詳しくは、下の記事を参考にしてみてください。

[link url=”https://yesican-english.com/improve-listening-skills-6step/”]

こうして、自分にとって「馴染みのある英語」をどんどん増やしていきます。

 

精聴の次は「多聴」へ

精聴が音を正確に聞き取るトレーニングである一方、多聴は音を聞いて意味を理解するトレーニングです。

精聴を繰り返していくと、いつか「単語自体は大体聞き取れるんだけど、意味の理解がスムーズにできないことがある」という状態に陥ります。

こうなったら、多聴のトレーニングを取り入れましょう。

多聴の方法は簡単です。ひたすら英語を聞きまくるだけです。

ポイントとしては、

[su_note note_color=”#f8fbfe” radius=”0″]
  • できればネイティブに近い自然な音声素材を使う(※ただし、音自体がほとんど聞き取れない素材はNG)
  • BGMのように聞き流さず、意味を理解しようとして聞く
  • とにかく量をこなす
[/su_note]

の3つです。

精聴のトレーニングがしっかりどできていれば、後はこの多聴をすることでリスニング力はどんどん上がっていきます。気の済むまでやってください。(笑)

[su_list icon_color=”#2581c4″]
  • 補足
[/su_list]

リスニング力を上げるにはまずは精聴からだとお伝えしましたが、時間があるなら初めから多聴を取り入れてもOKです。

この場合のメリットは、意味を理解することではなく、英語のリズムや強弱に慣れるということです。慣れるという点では、量をこなせば得られるものもあるんですね。

なので、聞き流しは効果がないからと決めつけて耳が空いている時間にまったく英語を聞かないよりは、聞流しでもどんどん英語を聞いた方が確実に有効です。

ただし、もちろん精聴のトレーニングと並行してやってくださいね!

 

まとめ:聞き取れなくても悩む必要はない!

 英語が聞き取れないと、日本語と英語は周波数が違うからだとか、自分は才能がないんじゃないかと不安になってしまいますが、悩む必要はまったくありません。

英語は聞き取れなくて当然だと思ってください。それでも、正しいトレーニングで自分に馴染みのある英語を増やしていけば、誰でも確実に聞き取れるようになります。

要は、スキルというよりも慣れの方が大きいということです。

なので、これからリスニングのトレーニングをはじめようと思っている方、今トレーニング中の方も、焦らずに、自分のペースでやっていってくださいね!

 

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