英語がペラペラになる方法は、”ペラペラを諦めること”

「どうしたら英語がペラペラになれるの?」

私はよくこういう質問をされることがあります。私は、

「どうしてペラペラになりたいの?」

と聞き返します。すると大抵は、

「英語ペラペラってかっこいいじゃん!」

「旅行行って外国人と喋りたいから」

「なんでって言われても・・・」

こういった答えが返ってきます。そして、質問をしてくる人の多くは、英語がほとんど話せない人たちです。

もしあなたが英語ペラペラになりたいと思っているなら、私はまずは英語ペラペラになることを「諦める」ことをおすすめします。

つまり、ペラペラになろうとしないということです。

今回は、英語学習への取り組み方、考え方について、これから英語学習をはじめる初心者の方へ、私なりの考えをお伝えしようと思います。

「英語ペラペラ」を目指すとはどういうことか?

そもそも、「英語ペラペラ」ってどんな状態でしょうか?

簡単に言えば、母国語、私たちにとっては日本語と同等、もしくはそれに近いレベルで、英語を使ったコミュニケーションがスムーズにとれるということでしょう。

つまり、どんなシチュエーションでも、「聞き取れない」や「表現できない、相手に伝わらない」といったことがない状態です。

では、このレベルを目指そうとするとどうなるでしょうか?

必要なものは、

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  • 大量の単語や熟語を覚え、使えるようにする
  • 基本的な文法を完璧に使いこなせるようにする
  • 正しい発音、伝わる発音を完璧にマスターする
  • 数百、数千時間以上のリスニングトレーニング
  • スラングを含め、ネイティブが良く使う言い回しを大量に覚える
  • 大量に英語を話す機会を作る
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ざっくりと考えただけでも、このくらいはこなす必要があるでしょう。

また、日本人が英語の習得にかかる時間は、最低3000時間だというデータもあります。

[link url=”https://yesican-english.com/hours-to-learn-english/”]

これが、今あなたが目指そうとしているレベル、つまり「英語ペラペラ」です。

モチベーションがUPしましたか?「やってらんないな」と思うのは私だけでしょうか。

ペラペラになりたいという”願望”を”目標”とはき違えてはいけない

 「英語がペラペラになりたい!」

そう望むこと自体は悪いことではありません。

問題なのは、英語ペラペラになりたいという「願望」を「目標」とはき違えて英語学習に取り組んでしまうことです。

英語ペラペラになることを目標としてしまうと、上にも書いた通り、やるべきことは無数にあります。

そしてきっと、多くの方がまずは文法や単語を覚えようとするでしょう。確かに、はじめに英語ペラペラを目標とするなら、まずは大量の単語を覚えて文法をマスターすることが効率的なのかもしれません。

ですが、ここで1つ大事なことを忘れていませんか?

英語がペラペラになりたいという願望の元には、必ず何か動機と目的があるはずです。これを忘れてはいけません。

突然、頭に「英語ペラペラになりたいぞ!」と思い浮かぶ人なんていませんよね。そして、ペラペラになってどうしたいのか、目的がないのに英語を学ぶ意味なんてありません。自己満足のために習得できるほど、語学は簡単なものじゃないんです。

目標は、この動機や目的にもとづいて設定しなければ意味がありません。

どうして英語を話せるようになりたいのか、英語を話せるようになって自分は何がしたいのか。ここをはっきりさせないで、英語ペラペラになりたいという願望を目標とはき違えてしまうと、英語学習は確実に失敗します。

「英語がペラペラになりたい。」動機や目的はなんですか?

 英語がペラペラになりたいと思うことは良いことだと思います。

ですがその前に、どうして英語を話せるようになりたいのか、英語を話せるようになって自分は何がしたいのか、動機と目的をはっきりさせておくべきです。

あなたが英語を話せるようになりたい動機はなんですか?

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  • 「海外旅行をもっと楽しみたいと思ったから」
  • 「外国の友達が欲しいと思ったから」
  • 「きっとこの先英語が必要になると感じているから」
  • 「海外で働きたいから」
  • 「かっこいいから」
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おそらく、こういったことではないでしょうか。

では、英語を話せるようになって何がしたいのか、目的はなんでしょう?

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  • 「海外旅行先でスムーズにコミュニケーションをとれるようになりたい」
  • 「外国の友達を作って、価値観や文化の共有をしたい」
  • 「将来英語が必要になったとき、英語が話せないことで困らないようにしたい」
  • 「英語を使って会議や取引、プレゼンテーションなどをスムーズにできるようになりたい。」
  • 「家族や恋人の前で英語を話して、いいところを見せたい」
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もちろん人それぞれですが、例えばこんな目的があるかもしれませんね。

ではあらためて、あなたははじめから英語ペラペラを目指して単語や文法を詰め込みますか?高いお金を払って英会話スクールに通いますか?毎日1時間リスニングをしますか?

 

英語ペラペラは必要条件ではないはず

 考えてみてください。こういった目的を果たすには、英語がペラペラである必要はありますか?ありません。

  • 「海外旅行先でスムーズにコミュニケーションをとれるようになりたい」
    空港、レストラン、ホテル、ショッピングなどで使える表現を覚えていけばOK
  • 「外国の友達を作って、価値観や文化の共有をしたい」
    自己紹介、日本や趣味の話が英語でできればまずはOK
  • 「将来英語が必要になったとき、英語が話せないことで困らないようにしたい」
    必要かどうかすらわからないなら、自分が楽しめるように、のんびり学習していけばOK
  • 「英語を使って会議や取引、プレゼンテーションなどをスムーズにできるようになりたい」
    会議や取引、プレゼンで使える表現を覚えればまずはOK。必要であればTOEICなどを勉強すればOK(まずはこれが先決か)
  • 「家族や恋人の前で英語を話して、いいところを見せたい」
    家族、恋人の前で英語を話す機会を考えて、そこで使う表現を覚えればOK(旅行先など)

さらには、英語がペラペラになったところで果たせない目的もあるでしょう。

友達との交流や仕事先でのプレゼンなどは、中身がなければまったく意味がありません。結局、英語はコミュニケーションのための道具に過ぎないんです。

少し極端な例もあるかもしれませんが、たいていの目的を果たすために、英語がペラペラであることは必要条件ではないはずです。

 

英語ペラぺラは”結果”であり、目指す地点ではない

 英語がペラぺラというのは、英語を使ってできることを増やしていった結果であり、目指す地点ではありません。

ちょっとした例え話をします。

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田舎から出てきたあなたは、都内でタクシーの運転手を務めることになりました。そしてあなたのタクシーには、カーナビがついていません。

そこで、あなたは都内の地図を丸暗記しようと毎日地図と睨めっこしました。そして、毎週休みの日をフルに使って、道を覚えるために都内をひたすら走り回りました。

そんな中、たまたま拾った客さんに提示された目的地が、六本木ヒルズでした。当然、タクシーの運転手としてこのくらいはわかっているべきです。

ですがあなたは、ちょうど中央区を完璧にマスターし終わったところで、六本木ヒルズ周辺の港区の地理はまだまったくわかりません。

そして、結局お客さんをスムーズに送り届けることができず、文句を言われてしまいました。

六本木ヒルズくらいなら、主要な道路を覚えておけば簡単に行ける場所だったのにです。

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はじめから英語ペラペラを目指すということは、このタクシー運転手の例とまったく同じです。

こういった努力をすることは素晴らしいことです。ですが、努力の方向性が違うだけで、こんな風にむなしい結果になります。

目的がわかっているなら、まずはその目的を果たすために最低限の英語を使えるようになることを目指すべきです。

はじめからペラペラを目指して、文法はマスターしたけど、旅行先のレストランで、「How is everything?」という店員の英語にまったく気の利いた返しができないようではむなしいですよね?

英語ペラペラというのは、英語でこういった表現ができるようになりたい、こんなシチュエーションで英語を話したい、といった目的を少しずつ果たしていった結果です。

上の例のタクシー運転手の例も、まずは主要なスポットへの道をある程度を覚えておいて、そこから少しずつ、いろんな場所へお客さんを送り届けた結果として、都内の道を大体把握できるようになった、というのが自然かつ理想的ではないでしょうか。

 

”英語がペラペラじゃない”=”英語が話せない”ではない

 あなたは、英語がペラペラじゃない=英語が話せないと思っていませんか?もしそう思っているなら、少し考え方を変えてみてはどうでしょうか。

英語がペラペラじゃなくたって英語は話せます。

自分が英語を使いそうなシチュエーションを想像して、そこで使いそうな表現を覚えるだけです。これだけで、そのシチュエーションだけでも、なんとか英語は話せるようになります。

にもかかわらず、英語ペラペラじゃない=英語が話せないと思っていると、あなたにとってはいつまでも英語が”できない”ままです。

いつまでたってもできるようにならないんですから、英語の学習なんて嫌になってしまいます。

せっかく動機があるのに、完璧を求めて挫折し、結局ほとんど英語が話せないなんて勿体ないと思いませんか?

 

あなたが目指すべきなのは、”英語が使えない”を脱すること

 英語がペラペラになりたいですか?それなら、英語がペラペラになろうとしないでください。

あなたがまず目指すべきなのは、”英語が使えない”状態から抜け出すことです。つまり、今のあなたにとって一番英語を使いそうなシチュエーションで、なんとか英語でコミュニケーションをとれるようになることです。

こうして、英語を使ってちょっとしたコミュニケーションがとれると、大きな自信につながります。そして、もっと英語でいろんな表現ができるようになりたいと、英語学習が楽しくなるはずです。

そうなれば、後はこういったサイクルを繰り返していけば、いつかあなたが最初に望んだ英語ペラペラにぐっと近づいているはずです。

はじめからペラペラになんてなろうとせず、焦らずにゆっくりと英語学習を続けていくことが何よりも大切だと思っています。

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