英語学習をはじめるのに必ずしも基礎からやり直す必要はない理由

 

 英語の学習をはじめるとき、「まずは基礎からしっかりやり直そう」と考える方は多いと思います。

英語を上達させるためには、初心者はまず中学レベルの基礎文法や単語を復習しましょうとか、そういうことを書いているブログ記事もたくさんあります。

さらには、「上達した人はみんなやった」なんてプレッシャーまでかけてきます。基礎からやらないと英語は上達できないとでも言うのでしょうか。ため息が出てしまいます。

そしてこの「基礎から主義」を真に受けて、中学文法がまとまった参考書や、基本単語が収録された単語帳を買って、けなげに勉強している方も多いです。

ですが私は、こういった「基礎から主義」はただ英語学習のハードルを上げているように感じて抵抗があります。英会話学習をはじめるのに、必ずしも基礎から勉強しはじめる必要はありません。

今回はその理由と、英語学習の進め方について、私なりの考えをまとめていきます。

 

英語学習は必ずしも基礎からやり直す必要がない理由

 英語を身につけるために、中学レベルの基礎文法や単語は確かに必要です。実際に日常会話では、こういった中学レベルの基礎英語をマスターしておけばそうそう困ることはなくなります。

ただここで私がお伝えしたいのは、わざわざ”基礎から一気にやり直す”必要はないということです。

なぜか。それは結局、基礎からやり直したところであなたの英会話力には直結しないことがほとんどだからです。さらには、文法書や単語帳を読み込むような勉強なんて、つまらないですよね。つまらなければ、挫折してしまいます。これでは意味がありません。

もちろん、私は基礎から学ぶことが”悪い”と言っているわけではありません。あなたにとってそれがどうしても必要で、かつ楽しめるなら、基礎から学んでも良いですし、その方が効率はいいでしょう。

ですがほとんどの場合、基礎は必ずしもはじめに学習しなければいけないわけではありません。

私がそう考える理由を、「街づくり」に例えて詳しく説明していきます。

 

英語学習は「街づくり」に似ている

 英語学習は「街づくり」に似ていると思います。

1つの街をつくるためには、警察所や消防署、病院、学校、スーパーや公園など、基本的な「施設」が必要です。これらの施設は、「基礎文法」にあたります。こういった基礎文法を1つ1つ使いこなせるようになっていくにつれて、英会話は上達します。

そして、それぞれの施設を作るためには当然「材料」と「設計図」が必要です。これが「基礎単語」と「文法書」にあたります。

では、英会話を上達させるために、基礎から一気に詰め込む必要はあると思いますか?

街づくりに例えるなら、基本的な「施設」を作るためのすべての「材料」をまず集め、さらにすべての「設計図」をひたすら読み込む必要はあるのか、ということです。

この時点で「バカげているな」と思うのは私だけでしょうか。

 

「材料」と「設計図」があるだけではなんの意味もない

1つの施設を作るために必要な「材料」と「設計図」を用意したところで、実際にその施設を「完成」させなければ何の意味もありません。当然ですね。

ですが、英語を基礎から詰め込もうとする方は、この「完成」という一番大切なことをおろそかにしてしまいがちです。

いくら単語を暗記したところで、文法書を読み込んで覚えたところで、実際にそれを会話で使いこなせなければ意味がないんです。文法や単語は知識として覚えているだけでなく、それを自分でも使いこなせて初めて「完成」と言えます。

そして街づくりでは、1つの施設を完成させようとしている間に、はじめに一気に集めた他の材料はサビついてしまうかもしれませんし、一気に覚えた他の設計図だっで忘れてしまうかもしれません。これは、単語と文法にも同じことが言えます。覚えても、使わなければ忘れていくんです。

ではあらためて、基礎文法や単語を一気に詰め込んで、それをすべて使いこなせるようになるまでトレーニングを続ける気力と時間、あなたにはありますか?

 

子供が住んでいない街に「学校」を作っても意味がない

1つの街をつくるために、必要な材料や設計図をはじめから一気に集めたり、覚えたりする必要はまったくありません。さらに、これらの施設は完成させて初めて意味があります。

では、英会話を上達させるために、はじめに基礎文法や単語を一気に詰め込んで、さらにそれを使いこなすためにトレーニングをすることは、必ずしも必要と言えるでしょうか?ほとんどの場合、答えは「NO」です。

まず、あなたは今現在英語を話す機会がありますか?きっと、ないと思います。仮にあったとしても、海外旅行先くらいではないでしょうか。

英語を話す機会が海外旅行先だとしたら、使う文法なんて限られています。例えば、「Can I ~」や「I’d like to ~」、「Where ~」などの表現が使いこなせれば、まずは困らないでしょう。

にもかかわらず、わざわざ基礎を一気に詰め込もうと、「比較級」や「付加疑問文」を使いこなすために努力をしますか?無駄ですよね。使う機会がないんですから。

英会話を学習するときは、漠然と基礎を詰め込むのではなく、自分に必要な文法や単語を見極めて、まずはそこから攻めていくことが大切です。

自分はどんな時に英語を話したいのかを考えて、そのために必要な文法や単語、表現をまず学んでいくということです。その方が英会話の上達に直結することは言うまでもありません。

「基本的な施設だから」と学校を建てるために必要な材料をせっせと集めて、設計図を読み込んで何とか完成させたとしても、その街に子供が住んでいなければまったく意味がないですよね?

今、街に必要なものは何かを考えた上で、必要な施設をまず完成させることが優先ではないでしょうか。

 

街に人が住んでいないなら、何から作ろうと自由

英語学習者の中には、現時点では英語を話す機会もなければ、必要性もないとう方も多いと思います。きっと、「いつか話せるようになりたい」、「これから英語が必要になるだろう」という理由で英語を学習している方が多いはずです。

それなら、文法書を1ページずつ読んでいくように、律儀に基礎を順番にやり直す必要なんてありません。

同様に街づくりの例で例えると、英語を使う機会がないということは、その街に人が住んでいないのと同じです。人が住んでいないなら、病院から作ろうと、公園から作ろうと、はたまたボーリング場を作ってみようと、あなたの自由です。「まずは警察署かな」なんて考える必要はありません。

あなたが作っていて楽しいものを作ればいいのです。作っていて楽しいなら、まったく需要があるかわからない「パン屋」から作ったっていいわけです。

いつ人が住んでくれるかもわからないのに、つまらない「警察署」や「学校」、「病院」がまず必要だからと頑張って建てようとしても、まったくモチベーションになりませんよね?途中で街づくりが嫌になって諦めてしまうかもしれません。

英語学習も同じです。今、英語を使う明確な機会や英語の必要性がないなら、自分が楽しいと思える学習をしていけば良いのです。

嫌々大量の単語を暗記しようとしたり、基礎文法を全部覚えようとする必要はありません。自分が続けやすい学習を何よりも優先するべきです。

自分が楽しくて、街にパン屋やカラオケボックス、ボーリング場を作ったとしても、街自体が大きくなっていることには変わりありません。同様に、楽しみながら英語学習を継続していれば、少しでも英語は上達していきます。

英語学習は「継続」が何よりも大切なのです。

 

では、英会話初心者は何をしたらいいのか?

 英語を学習するために、無理に基礎から詰め込む必要はありません。基礎から学習してもいいですが、楽しくないと感じたらすぐにやめてしまいましょう。挫折してしまっては元も子もないのです。

ですがそう言ってしまうと、「じゃあ、何からはじめたらいいの?」と路頭に迷ってしまう方も多いと思います。

そんな方のために、英語学習をはじめるならまず何をしたらいいのか、私が個人的におすすめできる学習法を紹介していきます。

 

少しでも実用的な表現を覚えたい方

海外旅行先は簡単な日常会話など、「少しでも簡単な英語を話せるようになりたい」と考えているなら、まずは「基本表現パターンを使いこなせるようにする」ことをおすすめします。

基本表現パターンとは、

[su_note note_color=”#f8fbfe” radius=”0″]
  • I have to ~ .
  • I’d like to ~ .
  • Can I ~ ?
  • How about ~ ?
  • Do you ~ ?
[/su_note]

といった表現です。

こういった表現は使い方をそのまま覚えてしまうことで、一気に英会話の幅を広げることができます。海外旅行くらいなら、これらの基本表現を使いこなせるようになれば大抵のシチュエーションに対応できます。ひとまず英語が「話せる」レベルです。

おすすめできる教材は、「たったの72パターンでこんなに話せる英会話」です。

[/youtube]

例文も簡単で覚えやすく、基本的な表現パターンをしっかりと学習することができます。

また、自分で学習するのが苦手で、忙しくて学習する時間が中々取れないという方には、「7+English」もおすすめです。英会話教材なので少し高いですが、基本表現パターンを覚える学習ができる教材としては、良く工夫されています。

この教材は別記事で詳細をまとめていますので、よろしければ参考にしてみてください。

[link url=”https://yesican-english.com/7-plus-english-review/”]

 

特にこれといった目的がない方

英会話を学習したい方の中には、これといった大きな目的がないという方も多いと思います。

そんな方は、「楽しんで続けられる英語学習」をしてください。上達は二の次で、英語に触れる習慣を作ることが何よりも大切です。学習する習慣さえ作ってしまえば、後は工夫次第でどんどん上達することができます。

そのためにおすすめなのは、「スマホを使った英語学習」です。スマホを使った英語学習はどこでも気軽にできるので続けやすいだけでなく、楽しく英語学習ができるように工夫された素晴らしいアプリやサービスがたくさんあります。

個人的に一番おすすめできるのは、「スタディサプリENGLISH」です。スマホで英会話の学習をはじめるなら、本当に魅力的なサービスです。

詳しくは、下の記事を参考にしてみてください。

[link url=”https://yesican-english.com/studysupli-english/”]

 

最後に:英語学習は”勉強”じゃない

 これから英語の学習をはじめるのに、わざわざ基礎からやり直す必要なんてありません。

そもそも、英語はコミュニケーションのツールですから、「基礎」という言葉に違和感を感じます。極論ですが、英語の基礎なんてその人がどんな目的で英語を使うかによって変わります。海外旅行で英語を話したいなら、「Can I」が基礎です。「This is」なんて覚えてもほとんど使いません。

英語学習をはじめようとしたとき「基礎」から学ぼうとするのは、英語を「勉強」だと考えているからではないでしょうか?英語を勉強だと考えるなら、基礎は間違いなく中学文法や単語です。「This is」などの表現ですね。

ですが、英語は勉強ではありません。ツール(道具)です。何からどうやって学ぼうとその人の勝手であり、必要に応じて使い方を学んでいくのが普通なのではないかと思います。その方が、結果として上達も早いはずです。

これから英語の学習をはじめようと思っている方は、学生時代に勉強した「英語という教科」にとらわれすぎないで、自分の必要な英語を、楽しみながら学んでいくことを大切にしていただきたいです。

 

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